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奇妙な記憶

  • 2010-11-13 Sat 15:00:50
  • Others


次節アウェイ山形戦。

仕事と体調の都合上、残念だがTV観戦する。手前味噌ながら参戦しさえすれば勝利の親爺神だと自負していたが、データを確認して見たら、やはり現在のチーム勝率とそんなに大差ない結果が出ただけだった。
当たり前だが選手の活躍に期待するしかないようだ。

ところで、山形と言えば酒田、そこには自分と同姓の江戸時代の豪商・戦前までの日本一の大地主の存在がある。
幼少の頃、「本間様には及びもせぬが、せめてなりたやお殿様」と、すでに他界した親父が生前、念仏のように我が家の出自を唱えていたことを記憶している。何のことやら全く皆目見当もつかずにいたが、ある時祖母に好奇心で事の真相を尋ねたところ、「そんな立派なもんじゃない。家は女郎屋じゃった。」絶句。
その意味は理解出来ずとも言葉のインパクトで幼な心にも姓の漠然とした、想像するにビップなゴージャス感から来ると思われる心地良さは一瞬で吹き飛ばされてしまった。
1875年に、全ての国民について苗字の公称が義務づけられることになったが(平民苗字必称令)、その時に乗じてただ良さそうな名前をパクッただけかも知れない。父が一族の家系図を取り寄せ残してくれたが、近い世代の知る限りの名は見当たらず限りなくインチキくさい。
そして今、祖先を語れる者は誰もいなくなってしまった。

こんな文章を書いていると次々と鮮明に奇妙な記憶が蘇ってくる。
母が洋裁をしていた関係で小学校に上がるぐらいまで女子用の洋服のマネキンをやらされていた。
小柄で美白(らしかった、笑)の少年は若い女性達に囲まれ、「可愛い~。」とか、「よく似合ってるわね~。」とかチヤホヤされながら、つきたての餅のようなほっぺ(という噂だった)をニギニギされ、挙句の果てには頭にリボンまで付けられていた。
しかし、そこに居合わせた同い年位の女の子には変態の眼差しを向けられていたのも事実であった。
そんな環境も実は満更でもなかった。本気になっていたら今頃、新宿二丁目あたりで異形の婆さんオネエとして君臨していたかもしれない。危なかった。

当時、足もそこそこ速かったらしい。でもあまり記憶には無く、むしろ走ることが嫌いだった。
遊ぶのはもっぱら女の子ばかりでお砂遊びやおままごと、そして高度なお医者さんごっこに嵌っていたらしい。
そして、いきなり走り出したのは小学校3、4年生。これははっきりと覚えている。
サッカーを始めたばかりの頃、ボールを奪われたりミスをすると上級生の叱咤が思いっ切り飛んで来る訳で縮みあがるほど怖かった。 誰もいないひとりトラップやドリブルは夢のようなプレーが出来るのだが、グランドでは思うように行かず、距離に関係なくワンタッチシュートするしかそこに残る術はなかった。いつも敵に見えない場所を探しこぼれたボールにまっしぐら、まるで缶けりみたいなサッカーだった。相手よりも常に先に触る必要性から当然足は速くなった。

ピークは高3の運動会。
リレー予選会での快速ランナー達を相手にごぼう抜きにしてゴールした瞬間、女子からこの世の物とも思えないほどの黄色い、いやピンクのハートマークの大歓声が上がった。ついに女子を全員手に入れたと確信し妄想に耽った。
そして、そんな人生最高の大活躍が認められて決勝ではアンカーに抜擢されたのだった。

後日談。本気で走っていたのは自分だけだったらしく、一緒に走った他のランナー達は受験勉強優先で青春などしている暇もなく嫌々出場した連中だと聞いた。はなっから出席だけが目的で全く参加すらしない悪友どもからは「マジで走ってお前はアホか。かっこ悪ぅ~。」と散々罵られた。

そして、ついに決勝。
次から次へと殺到するデートの誘いを手際良く捌ききる自分を想像しながら入念にアップをしていると、そこへニヤついた悪友どもがすり寄って来た。こいつら悪態ついてばかりで世のためになる事は一切しないし、当然偏差値も低い馬鹿友達も、流石に今日は遊び仲間の晴れ姿を激励してくれるのかと勝手に思い込んでいたが、後ろ手に隠し持ったウイスキーのポケット瓶をやおら胸に突きつけ、「差し入れじゃ~。まあ、一杯飲まんかい。飲んだらもっと速く走れる。火にガソリンかけるのと同じじゃ。女にモテるばい。」悪魔のように囁きやがった。
自分のヒーロー伝説作りに雁字搦めになっていた自分から逃げ出したかったのか、「一理あるな。」と簡単に誘惑に乗った。
結果は想像通り。あまりにも情けなくて早退した。そして、デートの誘いは音沙汰も無かった。



再び欧州スタジアム視察,番外編・街角に立つ女の話。
10月某日 スイス・バーゼル 天候雨。
遅いホテル到着。夕食を摂るために冷たい雨の中、石畳の道を徒歩にてホテルで聞いたレストランへと向かった。
街角の石門に近づくと街灯にボンヤリ浮かぶそこに佇む傘を差すひとつのシルエットが眼に入った。
トラム駅でもなさそうな場所が何と無く気になってしまい眼を凝らして見ると、映画「シェルブールの雨傘」(カトリーヌ・ドヌーブ)のワンシーンのような白人女性がこちらに視線をゆっくり投げ掛けてきた。
一瞬その退廃的なシチュエーションに思わず怯んだが、「ボンジュール。」と何故か思いがけなく咄嗟に吐いて出たフランス語でギコチなく会釈してしまった。彼女は個性的な大きな瞳でこちらをじっと見つめたまま、聞き取れないほど小さく静かなトーンで白い吐息とともに何かを呟いた。物憂げな顔立ちも服の趣味も悪くない。とりわけ傘の色が街灯の光で彩られた雨粒と相まって言葉で形容できないくらい美しかった。
そして、全休符のお互いの沈黙後、態度を鮮明にしない東洋人に焦れてしまったのか無言のまま静かにコートの裾を翻しゆっくりと闇の中へ去って行った。

彼女の正体は一体・・・・・

雨の中でもバーゼルの夜の香りをはっきりと感じた。



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