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ベテランの味

  • 2010-11-02 Tue 22:19:44
  • Others


「Cabin crew, Doors for departure.」

「業務連絡、客室乗務員(CA)はセレクターレバーをアームドにして下さい。」
(Cabine attendannts move the door Mode Selector to ARMED.)

視察終了後、ミュンヘン発の帰国便がもうすぐ離陸する。脳内に溢れかえる光り輝く宝石のような見聞を早く日本へ伝えたい想い30%、残りはただただ眠りたいだけ。妙な脳内バランスの高揚した気分だった。搭乗後、手早く睡眠ウェアに着替え「腰痛対策も準備万端。」


「皆様、今晩は。スターアライアンスメンバーANA東京・成田行き208便をご利用頂きましてありがとうございます。機長は○○、チーフパーサー(CP)は○○でございます。御用の際には遠慮なく声をお掛けください。」

「東京の天候は雨、気温は摂氏16度でございます。」 
(According to the latest weather report, it is raining in Tokyo, and the temperature is 16 degrees Celsius.)


かつて聞いたことのないような明瞭で落ち着きのある自信に溢れた流麗なCPのアナウンスが聞こえてきた。失礼ながらイントネーション、発声、活舌、内容の伴った機内アナウンスは国内エアーでは期待出来ないものと勝手に思い込んでいた。国内線などマニュアル通り?でも何だかやっとこさの雰囲気が機内に漂ってしまう。いつもなら攻読書モードに入ってしまうのだが、初めて機内アナウンスに耳を澄ましたのだった。


「みなさま、まもなく離陸いたします。」
(Ladies and gentlemen, we are now ready for takeoff.) 

おもいっきりGを受けながら日本へと飛び立った。サヨナラ、ミュンヘン。


そうこうするうちに機上の晩餐。気圧によるものか、ハードスケジュールによる疲労のためか、少量のアルコーで猛烈な睡魔が襲って来た。そして爆睡。そう言えば2006年レバークーゼンでJFA指導者研修を受けた帰路にも、腰のあまりCAの許可を得て機内の通路で這いつくばり、その挙句、匍匐前進をした記憶が蘇って来た。「お察しします。職業柄、私達も腰痛に悩まされております。」by CA

7時間ちょっとの睡眠。到着まで2時間弱。通りかかったCAに着陸前の着替え可能な時間を確認。水を貰う。少しだけ開いた隣の席の向こう側から差し込んでくる光がひどく眩しかったが、もう少し惰眠をむさぼるかどうか思案ながら虚脱状態でぼっーとしていた。

そこへ、「お客様、お目覚めですか?ごゆっくりお寛ぎ頂けましたでしょうか?私どもの機内サービスにはご満足頂けましたか?ご感想などございましたら何なりとお申し付け下さい。」との柔らかい声。毅然とした態度で軽く笑みを浮かべながら見知らぬ小柄なご婦人が顔を覗き込んでいた。

ぼんやりした視線の先には時代を感じさせる(失礼)ショートカットで丸顔、親戚の叔母にも良く似たご婦人を確認できたが、寝ぼけ眼には機内の客のひとりにしか映らなかった。「はぁ~。」この状況が理解出来ずにこちらはただうなずくだけしかなかった。そして後方へと通路を移動していくご婦人の後姿を振り返って凝視すると何と!CA姿。

すかさずグラスを下げに来た妙齢のCAに質問した。「あの方はどういう役割のひと?」CAは10代の女性のようないたずらっぽい笑顔で答えた。「はい、うふふ。チーフパーサーでございます。この便の一番偉いひとでございます。うふふ。」このレスポンスにもウケたが、あの見事な職人技のアナウンスからすれば当然ベテランの方だと想像出来たにも関わらず、安易な思い込みによるステレオタイプのCA像しかイメージ出来なかった自分の見る目の無さに恥入った。彼女の返答振りから推測すると、きっと若いCA達にも尊敬され会社の歴史と伝統と誇りを携えたような女性なんだろうな。そう思うとcrewの良い仕事ぶりにも納得がいく。



サッカーの育成部門にも同じことが言えないだろうか?

欧州や南米にも育成選手教育の柱として人生の機微を知り尽くしたベテランコーチの存在があると聞く。そのような指導者が小さな地域社会の子供を大人にし、大人を紳士にするのではないか。そのためにも子供達には優しく厳しいお爺ちゃん、あるいは昔よく見かけた近所の口うるさい頑固爺、そして若いコーチ達には身近かな目標であり反面教師、自分達の将来像や人間形成に参考になる体験談や哲学を学ぶことが出来る存在が必要であろう。

現状では数少ない監督・コーチの成功例に倣うか、自分で模索しながら経験をコツコツ積み上げ、将来設計を立てて行くしか術はないように見える。コーチ文化の創出のためにもそのような人材の発掘にももっと目を向けるべきではないだろうか。好々爺然としているが、煮ても焼いても食えない海千山千の猛者でユーモアと皮肉に満ち溢れ、鋭いサッカー眼を持つ人物、そんなベテランコーチに出会ってみたいと思った。


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「みなさま、着陸態勢に入りました。」
(Ladies and gentlemen, we are now making our final approach.) 


無事帰国。「ご搭乗のみなさま、今日のご搭乗誠にありがとうございました。」

搭乗口を出る際、自席で受けたCPからの挨拶、質問に遅ればせながら感謝の気持ちを込めてお答えした。
「快適でした。素晴らしいアナウンスとおもてなしを有難う。」「お疲れ様でございました。(声のトーン変わる)あらら、たくさんのお荷物。そこまでお持ちしましょうか?」「いえいえ、大丈夫です。またお世話になりますね。」「私、Iと申します。もうすぐ定年を迎えますの。またお目に掛かれれば幸せでございます。」満面の笑み。「さようなら。」CP深々とお辞儀。      

心地良い余韻を楽しみたくて、振り返らなかった。ベテランCAとベテランコーチの姿を脳裏に浮かべながら・・・


PS.
Cheked Baggageを待つ間、隣のBaggage claimではANA他便のCA達がお揃いのスーツケースを取り出し並べていた偶然にもそこにいた知人(実は完全に人違い)のCAに先程のCP、Iさんの話を振ってみたところ、やはり数人いるレジェンドのひとりらしく、「契約延長になられたと聞いております。うふふ。」機内のCAと同様に弾けるような笑顔で答えてくれた。


「Danke scho"n~」




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