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「ソーリャ! ソーリャ!」

  • 2011-09-21 Wed 22:30:04
  • Others


走る、走る。とにかくだんじりが街中を豪快に勇壮に走る。約300年の歴史と伝統を持ち、五穀豊穣・無病息災などを祈願する岸和田だんじり祭は町の老若男女を問わず、赤ん坊を抱いたママまでが疾走する。『走らんかい!』 と岸和田だんじりグラフィティの著者・中場利一氏も吼える。走りを真近でみると映画 『 Forrest Gump 』 (1994年) の Tom Hanks がいじめっ子の車から逃げ切るシーンや大学のフットボール部での活躍シーンに流れる Alan Silvestri の音楽が祭で興奮した脳内に鳴り響く。

Forrest Gump だんじり11
『 Forrest Gump 』  監督 Robert Zemeckis


だんじり(地車)のコマと呼ばれる車輪は直線を進む機能しかない。それでも約4トンのだんじりがやっと通れそうな四つ角や「S字」の道路も果敢に猛スピードで直角に曲がり、通り抜けようとする。この方向転換を今や日本中に有名になった言葉、「やりまわし」と言う。また岸和田港交差点は通称「カンカン場」と呼ばれ、「やりまわし」の要所のひとつで有料の観覧席も設置される。「カンカン場」とは「看貫場」からきており、その昔、岸和田港に荷揚げされた荷を計量する場所であったらしい。

だんじり3
「カンカン場」


9月16日 本祭前日の試験曳き、17日 宵宮の「曳き出し」に参戦した。だんじり祭は参加よりも参戦という言葉が相応しいのだ。宵宮の早朝6時、各町のだんじりが「カンカン場」を目指して一斉に出発するためにその近隣へ集結する。3時半起床で胸当て、パッチ、地下足袋、お世話になった町の法被という装束を身を纏い、「カンカン場」付近ででスタートを待つのだが、凛とした朝の匂いと「曳き出し」前の静かなる気合に身が引き締まる想いがする。そうこうするうちに何とも表現し難い崇高な雰囲気の中、「ソーリャ! ソーリャ!」というかけ声で祭は始まった。人口約20万人の岸和田市は今年の観客動員数も昨年並みの56万人を予想されるが、京都祇園祭の約50万人に比べ、その規模では勝っている。

だんじりは「やりまわし」以外にも見所は多い。まず、前方に100mほどの2本の綱をつけ、1町の隊列全長約150m、約500人ほどで曳行される総欅造りの優美なシルエットと精緻な彫刻を施されただんじりは他に例えようのないくらい美しいものだ。それは様々なところに彫師によってデザインされた戦記物語や神話物語の名場面などに見て取れる。そして祭の途中に、若い彫師のひとりと遭遇する機会があった。彼はその日を迎えた喜びからか、落ち着いた達成感に溢れる良い表情を見せていた。

また、「太鼓の音が聞こえたら、いてもたってもいられない」と言われるほど岸和田のひとたちには無くてはならないもの、それは小太鼓、大太鼓(直径二尺~二尺五寸程度)と鉦、篠笛(七笨調子六孔)二管が奏でる「鳴り物」と呼ばれる囃子である。それらが刻む拍子によって曳き手の心がひとつになり、足並みを揃えさせる。今回は残念ながら時間の都合で見ることはできなかったが、午後7時頃からの「灯入れ曳行」は何百個の赤い駒提灯に照らされただんじりが未来の囃子方でもある子供たちの奏でる「鳴り物」よって、情緒的な風情と幻想的な「静」の佇まいを演出するらしい。

だんじり鳴り物 だんじり14
「鳴り物」& 「灯入れ曳行」


そして、だんじり祭の真の強さと力はその組織力と規律にある。「地域」を結びつける精神は代々受け継がれ続け、子供から老人までの幅広い世代で各年齢層ごとにそれぞれその役割分担が決められ、祭を運営していく。祭全体の統括責任者は、毎年各町から選出される貫禄もあり見た目もやや強面の「年番」。各町会では年齢や立場に応じて「総括責任者」「曳行責任者」「世話人」「若頭」「組」「青年団」「少年団・子ども会」「女子部」「婦人会」などで組織されている。一見、豪胆で派手な「やりまわし」も曳き綱と前梃子、後梃子、司令塔で祭りの華でもある大工方、それぞれの息の合わせ方が至難の業であり、歴史の中から導き出された経験と繊細な技術の結集によるものなのである。そのためには町の統制力と規律意識が非常に重要なのだ。ここに人と文化の関わり、つまり「地域密着の真髄」を見る思いがするのである。

だんじり
天井開閉式アーケードを走るだんじり


また、この祭には女性の参加者も多く見られる。しかし、未婚女性18歳?までは曳き手としての参加が認められているらしいが、だんじりに乗ることはできないと聞く。そのせいか曳き手の若い女性達はその心意気をメークやネイルアートなどのお洒落を施すことや髪を結い上げた独特のヘアースタイルに転化させているかもしれない。そこら中にレゲエやソウルの Diva 達が溢れ返っていた。その姿と雰囲気はとてもコケティッシュであり、壮観でさえもある。ちなみに成人女性は祭をサポートするために後方支援部隊としてたくさんの仕事をこなしつつ、そして、かつ走るのだ。

だんじり17 だんじり16



この時期の岸和田には熱い男女しかいない。そこには暴発寸前の彼らのエネルギーが充満し膨れあがっている。それが異邦人の我々にまでヒシヒシと強く伝わってくる。法被とパッチを身につけて、「ソーリャ! ソーリャ!」と声をからし、汗みどろになって駆け抜けて行く。全員が走ることが好きで好きで堪らないアスリート体質に違いないのだ。しかも、彼らには裏切りや妬み嫉みといった言葉は微塵も感じられない。あるのはストイックで凛々しくシャイで、「だんじりマジック」と呼ばれるセクシーで言い知れぬ魅力を発散している男女の祭に賭ける心意気と結束力と郷土愛だけだ。そのため、祭後の開放感・達成感は半端ないものであろうと想像する。道理で翌年7月生まれの出生率が非常に高いと聞く。


証拠写真はないが、法被に白装束のまま慌しく伊丹からの便へ乗り込んだ。空港内のラウンジで待つ間も乗り込んだ機内でも、私のいでたちに対し周囲の目がチクチクと痛い(笑)次回の参戦へ向け、走り込んで体調を整え、たらふく落索(慰労会)の「かしみ焼き」を食らうことにしよう。





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