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バナナと算数ドリル 後編



8月6日試合当日、川崎ブランド形成の立役者と云われるプロモーション部部長・天野春果氏と面識を得ることが出来た。ここでいうプロモーションとは、事業の継続・成長に必要な顧客数を獲得・維持するために行う告知活動であり、ブランドを創り、育て上げること。つまり、期間・ターゲットを限定的に行う購買(来場)動機付けを中心としたマーケティング活動のことである。
  

ここからは具体的な話を・・・

好評絶賛発売中!の 『僕がバナナを売って算数ドリルを作るワケ』 (定価:1,470円/税込 小学館)の著者でもある天野氏は郷土愛を力説される。「川崎に住んでいる人たちに地域への愛着をより深めてもらうためにはどういう仕掛けをしていけばいいか。バナナやドリルなど企画のベースにあるのは、自分たちの住む町に対する郷土愛なんです」と語る。勿論、バナナもドリルもクラブのロゴ入りだ。

僕がバナナを売って算数ドリルをつくるワケ 川崎フロンターレ天野
著書&天野春果氏


そして、ファンや川崎市民に対するその表現方法として軽妙なネーミングセンスを持つ様々なイベントの企画などを仕掛け続けているのだ。この本や過去のインタビューから机上の空論や経営論だけではない現場のスポーツビジネス論やプロモーション理念の要点、活動などを抜粋してみた。ちなみにこの書籍の著者印税全額を東日本大震災の復興支援に活用されるという。

・集客にマジックはない、郷土愛に鍵があるのだ。
・客単価を上げて、滞留時間を上げるにはどうすればいいのか。そのためのノウハウは?
・日常の中に非日常をつくる。
・プロスポーツクラブは農業と似ている。地域の土地、気候、土壌を徹底的に知るところから始め、そこに合う作物を考える。
・サッカークラブというのは本来サービス業で、汗をかいて作っていくものだ。
・プロスポーツチームの役割とはスポーツでこの国を幸せにすること、豊かにすることだ。
・プロスポーツクラブは強化(現場)と事業(フロント)の両輪である。そこをつなぐベルトが必要となる。
・行政に協力してもらうための方法論は、その窓口の選択から。
・行政にとってのクラブ利用価値をクラブ自ら提案する。
・「算数ドリル」はロンドン市からアーセナルに委託されたスペイン語学習教材がヒント。選手が写真や問題の中に登場する。
・アーセナル自らが地域に溶け込み、愛されるべく選手、スタッフが努力をしている事に共感する。


「胃・色・柔」のプロモーション

・「胃」は食べ物。この重要性は大きく、滞留時間を長くするということに繋がる。
・メインディッシュは試合だが、勝負は水物。そこで、サイドディッシュ(スタ飯)の付加価値が大事になる。
・「色」はチームカラーと視覚的要素。他チームとの差別化を図り、独自のカラーを確立するということ。
・「柔」は頭の柔軟性。

「安・近・単」のプロモーション

・「安」は安心、安全。大学との提携で託児室の設置や席ツメ隊。
http://www.frontale.co.jp/info/2011/0221_9.html
・「近」は選手とのクラブとの近さ。
・「単」は単純明快、分かりやすさ。



ネーミングセンスとイベント力

「水色バインバイン計画」 観客動員倍倍計画、ドラえもん。
「K点越え」 鹿島を打倒。
「プロジェクトK(打倒!! 鹿島&柏)」 頭文字が全て「K」(川崎・鹿島・柏)
「エスをねらえ!」 清水戦。「このゲームは絶対に負けられない!! 打倒オレンジ、ついに完結よ!!」
「エコエコサマラク」 黒魔術の呪文。
「修羅場3」 強豪3クラブとの連戦。
「多摩川クラシコ」 vs FC東京。
「とどろき “秋客祭”」
「Mind-1ニッポンプロジェクト」 復興支援はブームではないー震災を風化させない継続した支援。
(被災地での算数ドリル、サッカー教室開催ー活動資金は自前。)



そして、アウェイツアーでも。

・「多摩川クラシコ」丸子の渡しを約70年ぶりに復活させて船で東京へ乗り込むアウェイツアーを実施。
・「多摩川クラシコエアーツアー」試合前日に横浜から伊豆大島へフェリー、当日に大島空港から味スタ隣の調布飛行場へ。
・「11回目のプロポーズ」新潟戦11連敗阻止キャンペーン。全員揃いのチームカラーパジャマを着て貸切列車で移動。
・「千円バスツアー」鹿島アントラーズとの16分間の再試合で実施。バス25台。



広報番組

ファイト!川崎フロンターレ (tvk)
SUKI!SUKI!フロンターレ (iTSCOM)
VAMOS!川崎フロンターレ (FM K-City)

川崎フロンターレレポーター
「ファイト!川崎フロンターレ」(tvk)MC 沖樹莉亜さん。



天野氏はまた、「川崎を愛する人たちが集まって、何ができるか、それを一番大切に考えるのが川崎フロンターレらしさ。」と語る。そこから、多くの人たちを巻き込みながら様々なコラボレーションが展開する。

・ガンプラ(ガンダムプラモ)とコラボ。
・漫画 『GIANT KILLING』 とコラボ。
(多摩川クラシコのポスターイラスト、およびトレーディングカードに『達海猛』のイラスト)
・TVアニメ 『天体戦士サンレッド』 とコラボ。
・スポンサーのDoleより、アウェー応援サポーターを含む来場者全員にバナナ1房をプレゼント。
・俳優平泉成氏(麻生グランド近くに在住)が開幕キャンペーンに出演。開幕戦には始球式も。
・ファン感謝デーでピラメキーノとコラボ。
(スタジアムで選手と一緒にピラメキたいそうを踊る)

平泉成 フロンターレ フロンターレバナナ
平泉成氏&フロンターレバナナ

・地元の大相撲・春日山部屋や川崎新田ボクシングジムとコラボ。
(「塩ちゃんこ」や「ハリタッチ」、力士がチーム名入りの浴衣を着用)
・「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」を西城秀樹や川崎麻世とコラボ。
・「アタック25日」パネルクイズアタック25とのコラボ。「フロンターレ!! 大事なアタックチャーンス!!」
・「通帳のキャラクター」川崎信用金庫。
・洗足学園音楽大学とコラボ。選手入場時のトランペット五重奏ファンファーレ。

春日山部屋 川崎新田ボクシングジム
春日山部屋力士&川崎新田ボクシングジム新田会長


川崎信用金庫通帳 川崎川崎信用金庫川崎フロンターレ 洗足学園音楽大学
川崎信用金庫フロンターレ通帳&洗足学園音楽大学トランペット五重奏ファンファーレ





古今東西、サッカーで常勝チームなど存在しない。現在の強豪クラブも栄光と挫折を繰り返す歴史の中にいるのだ。だからこそ、フロンターレのいう「試合の勝敗に左右されないクラブ作り」という理念には説得力がある。クラブの成功はその都市と繋がることであり、都市と一体である精神が必要だ。クラブ運営者・ファン・住民がその地域に優しい感情を持てるかどうかであろう。
欧州の小都市に存在するプロサッカークラブはそれぞれ身の丈にあった独自のカラーを打ち出している。ならば、J 地方都市クラブはその土地のアイデンティティーとプライドを持つことが重要なのではないか。しかもそこには国際競争力を持つ伝統文化や食文化などが豊富にある。しかし、その宝に気づいていないようだ。サッカーマネージメントにおいても全てが東京一極集中では真のグローバル化は生まれてこない。地方都市クラブの頑張りがあってこそ日本が強豪国の仲間入りを果たすことになると信じる。

そこでフロンターレの仕掛けが他チームにとっては手っ取り早い参考例になるのかも知れないが、「フロンターレらしさ」はフロンターレの理念そのものであり、イベント企画などの見せ方・手法だけ模倣してもインパクト・訴求力の欠片もない二番煎じに終わるだけだ。そのクラブ・地域に合った集客方法を必死になって模索すべきである。それもシンプルで理解しやすいメッセージを発信して。

スタジアム施設はたとえ劣っているとしても、基準さえクリアできていれば何もひるむことはない。新鮮な野菜や果物・食事・地元の特産物などで賑わうマルシェが立つクラブ、応援を極めるクラブ、音と映像に拘るクラブ、お洒落なグッズが評判のクラブ、あるいはアーセナルのように GK ウォーミングアップまで何もしないクラブなど創意工夫を凝らし、客目線に立った戦略を用いることが重要である。その結果、ホームだけでなくアウェイゲームの楽しみ方が増え、試合が待ち遠しい日々を送ることができる。そんな「サッカーのある生活」を過ごしたい。そして、そこには真の「スポーツ・ツーリズム」が理解され、定着するはずである。


最後に、フロンターレを再訪して感じたことは、私たちが Cerezo に対し2008年から行っている各種提案も言葉や表現の違いはあるが、根底に流れる着想・目的地・理念といった点でフロンターレとはほぼ同じ視点であるということだ。例えば「胃・色・柔」のプロモーションにある一項で「メインディッシュは試合だが、勝負は水物。そこで、サイドディッシュ(スタ飯)の付加価値が大事になる。」とある。我々は「メインディッシュは試合そのものだが、勝負は水物。そのメインディッシュをいつも美味しく召し上がって頂くために我々は存在している。おもてなしは食前酒であり、前菜である。だからこそ我々はソムリエであり、ギャルソンでなければいけない。」となる。

我がクラブは実現へのスピード、遊び心、クラブ一丸となる団結力など残念ながらフロンターレの足元にも及ばないが、大阪文化・歴史・産業・住民のポテンシャルは言うまでもなく国内の高水準にある。その眠る宝庫の扉を早く開かなけければ近未来の世界基準のクラブは決して生まれてはこないだろう。お世話になったフロンターレの仕事ぶりには「神は細部に宿る」という言葉を、そして、そのセキュリティー・スタッフにはこの曲を贈る。




Today's My Favourite Song




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