A Note From The Composer
Impossible is Possible!
- 2012-05-15 Tue 18:37:04
- Football
プレミアリーグ最終節、Manchester City が初優勝を、一方の QPR は降格をかけたこれ以上はない大一番だった。結果、 City がプレミアリーグ史に残る劇的な大逆転で44年ぶりの栄冠に輝いた。後半、ロスタイムの執念の逆転劇は未来永劫語り継がれる伝説となった。NHK・BS放送で観戦。実況アナウンサーが City をやたらと「マンC、マンC 」と連呼する。それだけでも画面に向かってツッコミたくなる。確かにメディアなどの表記をみると「マンC 」とされているものが多い。これは Manchester United 「マン U 」と区別するために省略の感性を無視した安易な方便なのだろうが、この理屈で言うならば、Cerezo は「C大」、Gamba は「G大」となるはず。何故呼ばない?語呂が悪いからか?であれば少なくとも「シティ」、「セレッソ」と呼べ。
Manchester City's 1968 title winners Francis Lee

それにしてもこの試合は神が与えた厳しいストーリーによって展開された。試合は徹底したリトリート戦法の QPR に対し、ポゼッション率80%以上の City 。しかし、簡単には真の王者には認めてもらえない。39分 Yaya Touré のラストパスは神の贈り物のようなプレー。それを Pablo Zabaleta がまるで後ろに目があるかのようなシュートをねじ込む。普通はここで City のゲームプランからいけば、いなしいなされ、他会場の様子を見ながら無事試合終了の笛のはず。ところが、まだまだ勝負の綾は混沌としたまま続くのであった。

Pablo Zabaleta'goal & Aleksandar Kolarov
後半48分、City は Joleon Lescott の被りを QPR・Djibril Cisse にたたき込まれ、同点ゴールを許す。しかし、この試合のハイライトのひとつは55分にくる。City ユース出身の QPR 主将・Joey Barton が所属クラブの降格がかかる試合にも関わらず、期待通り(?)に肘打ちのラフプレーによる一発退場劇でドラマにさらに彩を添える。その意味ではヒールとしての役割を全うする千両役者であることは紛れも無い事実であることを彼らしく証明した。

しかし、数的優位になっても簡単にはプレミアリーグ未栄冠の呪縛から解き離されはしない。City は怒涛の波状攻撃に転じるが、66分 QPR に一瞬の隙を衝かれ、左サイドのクロスから Jamie Mackie が headerで決め、リードを奪われる。万事休すかと思われた時、City 監督 Roberto Mancini は苦し紛れに次の一手を打つ。それは 69分の Edin Dzeko、76分 Mario Balotelli の投入である。一か八かのラストチャンスに賭けたのだった。TVカメラは窮地に立った City ファンを捉える。呆然と立ち尽くす姿や泣き出してしまった表情が印象的で映像がさらに臨場感を盛り上げる。


そして、多くの誰もが City の敗戦を予想したであろう後半ロスタイム、信じられない(by 現地実況者)奇跡が起きる。92分、 Dzeko の header、その2分後には Balotelli が絡み Sergio Agüero が逆転シュートを決めた。 それまで大勝負の雰囲気に飲まれたかのようなナーバス感を漂わせ続けた Mancini 采配がズバリと的中した。

諦めない強い気持ち、自分たちを信じ続ける不屈の精神が神によって与えられた試練を乗り越え、自力で栄誉を掴み取った大逆転劇であった。巨額の補強費で勝ち取った勝利との金満クラブに対する批判もあるが、これからゆっくり未来を考えていけばいい話だ。さて今夜も VTR を肴に、連荘で勝利の美酒に酔いながら、夢に酔い、言葉に酔い、音楽に酔い、人生に酔う。
「 Impossible is Possible ! 」

Roberto Mancini and Brian Kidd celebrate & David Platt

試合終了後、この日も Etihad Stadium に数多くの勝利を祝福する音楽が鳴り響いていた。

当然このひとも。 Liam Gallagher
Today's My Favourite Song
リスクマネジメント
- 2012-05-09 Wed 23:23:19
- Football
サッカーにおけるリスクマネジメントとはとても簡単に言えば、勝利するために攻守のバランスを重視しながら起こりうることに用心し、準備をし、予測をすること。そして、得点を目指し冒険することだ。サッカーには4つの局面が試合中存在する。それは攻、守、攻から守、守から攻のシーンである。しかし、攻撃を重視すればするほど守備リスクは高くなり、その逆も然り。したがって、勝利するためには試合中に絶えずリスクを冒して攻撃し、そのリスクを管理し続ける競技だとも言える。その決断はリスクとリターンとのバランスの中で決定されるものである。

リスクマネジメントの両極 Josep Guardiola & José Mourinho
5月6日、Cerezo 大阪 vs Vissel 神戸 ( キンチョウスタジアム )。
前半を共にPKの1−1で折り返した 。しかし、Cerezo は 68' に2失点目を喫してしまう。結果、これが決勝点となってしまうのだが、その敗因は Cerezo 陣形の間延びに尽きる。それは左サイドで2本マイボール・スローインが続き、前がかりになった瞬間を簡単なミスからボールロストしてボランチ-DFライン間とスロワーだった丸橋選手の背後に出来た広大なスペースを使われてしまったところに起因している。

対照的なリスクマネジメント Sir Alex Ferguson & Diego Maradona
あの局面、Cerezo は左サイドで起点を作り、次の展開へ結び付けようと果敢にリスクを冒したことには何の問題もない。しかし、観戦中に思わず口を衝いて出てしまったように「間延び」し、「コンパクトな陣形」が保てず、「リスクマネジメント」意識の希薄さから来る不安感が漂っていたことも事実。DFラインの位置取りが思った以上に低く、ミスパスなどで相手側にボールが渡ればカウンターの餌食になりかねない危険な状況であった。

同時に、疲れのためか曖昧なポジションを彷徨っていた NO13小川慶治朗選手に 67' 交代で入った NO14森岡亮太選手が多分ベンチの指示であろう「トップに張り付け!」、そんな仕草を見せたのだった。それを受けた小川選手は康太の側へ。そして、森岡選手はその下で縦関係に位置取った。その時点では NO8野沢拓也選手はまだ間延びしたスペースには入り込んではいなかった。
神戸がスローインからのボールを難なく奪った瞬間、トップの小川選手は茂庭選手側にダイアゴナル・ランで酒本選手と2人を引き付け、森岡選手はマルの空けたスペースへ流れ、その森岡選手が空けた後のスペースへ野沢選手は飛び込み、こぼれ球に素早く反応したNO25奥井諒選手のワンタッチパスをピンポイントで受けた。その時の状況は3対3の数的同数であった。
その後、確実なパス交換と巧みなドリブルで Cerezo 守備陣を翻弄する。懸命に帰陣した結果5枚になった Cerezo DFの圧力をものともせず、野沢選手は左足を振り抜いた。それにしても野沢選手の落ち着いた正確なミドルシュートは見事の一言。ゴールまでの軌跡があの瞬間、この眼でも鮮明に感じられたほどボール1個分の隙間に差し込む高い精度のキックであった。さすが、JトップクラスのFK名手と呼ばれるのも納得せざるを得ない。

しかし、あの失点シーンで Cerezo は何故、リスクマネジメントの意識が低下したのだろうか。DFラインの低さが相手のカウンターをケアしたものであればそれは疑問だ。何故なら、もしカウンターを受けた場合、 DFの能力頼みの守備戦術は私にはリスクがあまりにも高すぎるように思えるからだ。コンパクトな守備隊形であったなら失点へとは結びつかなかったのではと考えるのは唯の結果論に過ぎないのであろうか。それに引き換え、神戸はこの試合でポゼッションサッカーへの移行の試みを見せていたが、ここ数年の堅守速攻型の名残りは充分に残っていた。90分間を通じ、リスクを最小化して安定したサッカーを貫き通した。勝負の綾は組織的なリスクマネジメントの意識浸透度の差にあったとは言えないだろうか。

「リスクを負けることによって認識する」 Ivica Osim
Today's My Favourite Song
グラジオラスの轍
- 2012-05-05 Sat 12:39:20
- Football
フジTV深夜、「グラジオラスの轍」とタイトルの付いた月1のスポーツドキュメンタリーに注目している。関東ローカルではあるが、志と映像センスとスポーツ愛が感じられる好番組である。「この番組は勝者だけではなく、スポーツに関わる全ての人々の想いや人間模様に焦点を当てる。」と謳う。スタッフロールには知人である名門大学サッカー部出身プロデューサーの名前がクレジットされている。ちなみに Cerezo 2011年宮崎キャンプではコミュニケーショントレーニング講師をお願いした。ところで、放送中ずっと気になっていたことがあった。姿は当然映り込んでいないのだが、取材インタビューの男性の声がどうも彼のような気がする。早速、確認してみたい。
冒頭のナレーションでも触れられているようにタイトルのグラジオラス( Gladiolus )の語源は古代ローマの剣を意味するラテン語のグラディウス( Gladius )にある。グラジオラスの葉が剣の形に類似していることが根拠と言われる。映画「グラディエーター( Gladiator 剣闘士 )」も同様にローマ軍団の主要な武器でもあったグラディウスを使用していたことから来ているらしい。さらに「戦いの準備が出来た」との意味もあると伝えていた。また、轍とは車の通ったあとに残る車輪の跡と辞書にはあるが、番組HPでは「アスリート達の通った道。その歩みには、一歩一歩に確かな価値があり、繰り返し行き来することでやがて轍になる。」としている。
そして、グラジオラスの花言葉には「たゆまぬ努力、勝利」ともナレーションは語る。しかし、個人的には「忍び逢い・密会、用心深い、忘却」などの意味合いの方が何故か魅かれてしまう。まあ関係ないか。

映画『Gladiator』監督 Ridley Scott 音楽 Hans Zimmer 主演 Russel Crowe
サッカー絡みでは、第2回「ポスト澤 穂希 次世代の挑戦」京川 舞(INAC神戸)と横山久美(岡山湯郷Belle)。第4回「女子サッカー・永里優季(ドイツ・ポツダム所属)」妹・永里亜紗乃(日テレ・ベレーザ)や兄・永里源気(ヴァンフォーレ甲府)を含む家族にも焦点を当てた。
最近、この種の番組を視聴するたびにある思いが生じる。それは特に外国リーグで活躍する日本人選手を取り上げた際、切り口がマンネリ化・パターン化しているように感じてしまうことだ。現地自宅訪問、行きつけの日本レストラン、車内インタビュー、ロッカールームや練習場におけるチームメートとの交流などに言いようのない既視感を覚えてしまうのだ。少なくとも食事シーンや軽口トークはもう勘弁して欲しい。生真面目ぶった言い方をするつもりは毛頭ないが、アスリートとしての矜持やひととしてのジレンマをより鋭く描き出して欲しいと思うのは私だけであろうか。
ドキュメンタリーとは「取材対象に演出を加えることなくありのままに記録された素材映像を編集してまとめた映像作品」と定義されているが、リアリティーの表現と客観性、安直さは紙一重だろう。そうは言っても何故か永里亜紗乃選手の仕事場密着取材は素の日常も垣間見られて新鮮ではあった。もっとも顔面七変化にはかなり驚かされが・・・また、老婆心ながら BGM 選曲には一考の余地あり。
月に1本というオンエアーは常識的にかなり早い制作ペースだ。ハードワークによる質の低下を危惧せざるをえないが、戦う「グラジオラスの轍」の今後を見守って行きたい。並々ならぬ力量を持つ王者「NHKドキュメンタリー」の強大な牙城を切り崩す期待を込めて。
Today's My Favourite Song
ブログ再開
- 2012-05-01 Tue 17:44:49
- Football
再度懲りずに吾が駄文を取り留めも無く書き綴ってみることにする。たしか昨年のクリスマス以来の書き込みとなるはずだ。約半年間のブログの空白となってしまったが、決して怠けていたわけではない。ひたすら座学とフィールドワークの日々に明け暮れ、気が付いてみるとあっという間に今となってしまっていたのだ。
その間、仕事の傍ら第90回全国高校サッカー選手権大会TSG(技術委員会)DVD 制作のサポートに関わったり、種々雑多な文献を漁り、資料の山と格闘し、書籍を乱読する多忙な日常であった。さらに実地研究や野外調査による史料や資料の拾集を行うなどして、とてもブログに費やす時間の余裕などなかったのである。その一方で見聞を広めれば広めるほど、世界を知れば知るほど文章や言葉に対し畏怖するばかりであったことも事実だ。しかし、どう足掻いても拙文は拙文である、と開き直って腹をくくることにした。
ところで、その第一弾に相応しい題材は日本時間未明に行われたマンチェスター・ダービー( City 1−0 United )を置いては始まらない。枠内シュート1本に抑えたシティー!得点差以上の完勝と言って差し支えないだろう。素晴らしい夜明けであった。

The Manchester Derby April 2012 at Etihad Stadium Vincent Kompany's header
シティーはダービーを制して勝ち点でやっと並び、得失点差で首位奪回したが、プレミアリーグタイトル争いはまだまだ予断を許さない状況だ。シティーは残り2試合を勝ち切ってこそ真の王者と言えよう。今から再びホームにこだまする歓喜の♪Blue Moon 大合唱を心待ちにしている。

Alex Ferguson vs Roberto Mancini
質問「もしも魔法が使えるとしたら?」、答え「 Old Trafford を消す。」 by 元Oasis ・ Liam Gallagher といった逸話も。
試合後、♪Blue Moon に続き次の曲でもスタジアムの大合唱は終わらない。自身のブランド"Pretty Green"に身を包み、サポーターと共に両手を高く差し上げ熱唱する有頂天の彼の姿や Sergio"KUN"Agüero の義父 Diego Maradona がその曲に合わせ愛娘と今にも踊りださんばかりにハグする光景がテレビカメラに映し出されていた。勝利の余韻は厳選された音楽にあるような気がする。そして、最後にその曲を!
Today's My Favourite Song
Merry Christmas!
- 2011-12-24 Sat 21:45:32
- Football
今日の勝利に感謝。
そして、サッカーを愛するすべてのひとたちへ 。
I wish you a Merry Christmas!
Today's My Favourite Song
Moneyball
- 2011-12-21 Wed 23:07:29
- Others
先日、紹介した元Cerezo社長・藤井純一氏著「日本一のチームをつくる」4章に”緻密な加点方式評価システム「ベースオペレーションシステム」”という一項がある。これは FC Bayern München や MLB の選手評価システムを参考にした日本ハム・ファイターズの最高機密データ統計であるらしい。分析は12球団所属の一軍選手及びドラフト対象者を含め約850人に上るという。
これにぴったりオーバーラップしてくるのが、Michael Lewis 著「マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男」(原題:Moneyball: The Art of Winning An Unfair Game )である。MLB の中でも資金力に乏しい弱小球団 Oakland Athletics の名 GM Billy Beane が、金満球団に対抗するために膨大なデータ分析によって開発した独自の「マネー・ボール理論」を用いて、他球団が目をつけない優良選手を低予算で手に入れて常勝球団に生まれ変わらせていく過程を描いたノンフィクション本だ。ここでいうGMとはチーム編成や強化の責任者のことで、General Manager の略。その仕事は主に予算内でチーム戦力を整備し、優勝もしくは好成績を上げることにある。つまり、コストパフォーマンスの高さがその力量となる。

Book & Billy Beane
これを題材に映画化されたのが Brad Pitt 主演の「 MONEYBALL 」(2011年米)。

監督: Bennett Miller 製作: Brad Pitt 他 音楽: Mychael Danna
この映画の見所は何と言っても、イェール大学卒の秀才でデータ分析にはたけるが野球経験が全くない Peter Brand (Jonah Hill)との出会いから、彼の唱える革新的な「マネー・ボール理論」に共鳴したBilly の揺るぎない信念と強烈な推進力や精神力の様にあるだろう。Athletics というチームは選手の年俸総額が常に下から数えた方が早く、毎年のように優秀な選手がFAで移籍していくと聞く。この話、とても他人事とは思えないのだが(笑)

Jonah Hill
「マネー・ボール理論」とは統計学を用いて勝利の要因を分析する手法のことである。勝つためには点を取ることが必要であり、そのためには何が重要であるかを解析し、それをどのように解釈するかに重点が置かれる。この考え方、アプローチを「セイバーメトリックス」と呼ぶらしい。これは従来の他球団の採用する選手評価とは大きく異なるため、コストパフォーマンスのいい選手を他球団やドラフトから獲得することができるのだそうだ。
また、このことから当然、出塁率・投手力・守備力・ドラフト戦略・チーム戦略に独自の評価基準を持つ。例えば、ホームラン・打点などの「偶然性」に左右される指標を軽視し、出塁率を重視する。つまり、四球を選ぶ選球眼に重きが置かれ、盗塁やバント・エンドランなどは、アウトを与えるリスクとリターンから禁止される。これは選手採用の際にも徹底される。統計分析を用いて選手の評価指標を設定するため、プロで未知数の高校生は獲得されないのである。
ところが、このような革新的な経営戦略をマネジメントしようとすると、高いハードルが待ち構えている。それは偏見や既得権、または旧態依然とした体制とかシステムである。ひとが何かを変えようとする時、そこには必ず保守的な考えが存在する。野球ではこれまでの慣行を重んじる古株のスカウトや選手・監督らの抵抗勢力のことだ。それでもBilly は抵抗勢力の壁をセイバーメトリクスを駆使し、乗り越えていく。そして、その結果、ドラフト戦略や若手選手の育成が奏功し、プレーオフの常連となるなど誰も予想だにしなかった奇跡を起こしたのだ。この能力分析を主軸とした球団運営論はスポーツマネジメントに興味がある者にとって必見の映画ではないだろうか。
挑戦者の立場で権威に挑む、野心家であり短気者、歯に衣着せぬ言動、弱小クラブを強豪クラブへ、厳しい挫折と苦悩の日々、名参謀とのタッグマッチという構図は Nottingham Forest FC で1979、1980年に UEFAチャンピオンズカップ2連覇を成し遂げた Brian Clough というイングランドのサッカー史にその名を刻む名将のことが脳裏に浮かぶ。彼のことは映画「くたばれ!ユナイテッド−サッカー万歳」(原題 The Damned United 2009年英)に詳しい。

The Damned United & Brian Clough
また本編の話に戻るが、この作品は元野球選手たちが本人役で出演しているだけあって、野球シーンがリアルだ。そして、選手のクールなバナーやロッカールームなど球場の裏側も映し出す。しかし、予定調和に感じる情緒的なシーン描写とベタな演出に多少の物足りなさを覚えるが、離婚した妻と住む娘の歌の可愛らしさとセンスの良さに救われた気がする。

Today's My Favourite Song
Volare!
- 2011-12-19 Mon 12:44:07
- Football
村田が飛んだ。こんな正夢なら何度も見たい。それは延長後半15分に起こった一瞬の風だった。バイタルでの大竹のいなしから播戸のシュートではなく、浮き球でのパス選択。そして、村田の胸トラップからのゴールに至る途中交代選手たちの一連のプレーは限りなく美しかった。彼も出場機会が増え、サイドの縦突破にはますます自信を持っているだろう。しかし、彼がゴール前に突如出現し、持ち前の俊敏さを披露することが相手にとって最も悩ましいはずだ。ここ2戦のゴールは何れも成長の証である。さらなる高みを目指して新年までの、いや永遠の夢を期待する。有難う、村田和哉 !
Today's My Favourite Song
壁写真
- 2011-12-14 Wed 13:06:49
- Football
冬の匂いがする。それは気温の低さからくる風・水・木・土や風物が造り出す独特の香りである。しかし、個人的にはそんな詩的とも言える感覚よりも、他の季節にはない内面と向き合うことを誰かに求められているような、誰かに見られているような身の引き締まる思いがする時期でもある。
移籍シーズンの到来もその一因であろう。メディアなどで監督や選手の去就がいろいろと取り沙汰されているが、赤々と燃えさかるストーブもあれば噂の域をでない煙だけが燻るそれもある。当事者たちの大半は代理人の腕任せとしても、人生の岐路に立たされたものにとっては目に見えないプレッシャーで静寂を緊張の糸が縫う思いをしているに違いない。その意味でも精神衛生上、欧州カレンダーに合わせたJリーグ秋春制導入も生物が蠢きだす頃のリスタートとして理に適っているような気がする。

ところで、12月11日早朝、Estadio Santiago Bernabéu にて開催されたクラシコは高い技術と様式美に裏づけされた人間ドラマを今回も堪能させてくれた。世界一のドリブラー・Lionel Messi を始め、両チーム随一の柔らかいボール捌きを魅せる Mesut Özil、アフリカの子供たちに孔雀と呼ばれた Cristiano Ronaldo などWorld Cup 各国代表以上のスター選手の競演だった。しかし、彼らも人の子。ミスあり、諍いあり、威圧・恫喝あり、珍プレー・好プレーも当然ある筋書きのない90分に亘る悲劇喜劇のオンパレードだ。聖地に相応しくないものも含め、これらを肴に3日3晩は語り尽くせるからクラシコは堪らない。
早速、開始早々の Carles Puyol 、Gerard Piqué 、GK Víctor Valdés の3人の織り成す挙動不審なプレーからの失点を皮切りに、その物語は幕を開けた。キックオフ直後からのレアルのハイプレスに困惑したのか、或いは Bernabéu の完全アウェーの雰囲気に呑まれたのか、名将 José Mourinho の狙い通りなのかバルサの入り方には問題が山積。しかし、試合が終わってみると何のことはない、後半落ち着きを見せたバルサ 3-1 の完勝で威厳を見せつけたのであった。レアルが例によって途中で失速しだすのは最近のクラシコシナリオ通りとしても、稀代の統率者「Special One」にはもう他に打つ手がないのだろうか?そこは彼の友人とテレビで公言した某選手に尋ねてみることにしよう。

後半の見所もバルサの4バック、3バックを使い分ける巧みな戦術変更とその微調整だけで終わらない。試合後のインタビューでもサッカー界の理想のリーダーと呼ばれるかの責任者は「運のせいだ」と言い張るし、ましてや解説者に至っては後半39分、Kaká の左足シュートを2点リードするバルサの Víctor Valdés が辛うじて防ぐと「危なかった〜」と叫ぶ。実のところ、全くもって一瞬も気が抜けない試合だったのである。危うく旨い酒肴を聞き逃すところだった。
放送では試合開始直前に Bernabéu ミュージアムを紹介していたが、通路壁に展示されている蛇腹になった歴代全ての在籍選手写真にいつも嫉妬してしまう。そこに選手をリスペクトする温かい家族愛を感じ取るからだ。私が訪れた際もそこだけで半日、ミュージアム全体を堪能するのに丸二日でも足りなかった記憶がある。その壁写真に見るレアルの歴史にはたとえ短期間の在籍にしても去り行く選手と残る選手の差はないのだろう。知る限りでは似たような展示が鹿島アントラーズに存在する。この扱いだけをとってもまだまだ日本には日常的に文化とクラブ愛を見い出すことは困難に近い。「袖振り合うも他生の縁」と故事にもある。離れて行くひとたちにも記憶だけではなく、何らかの形でその縁と絆の証を残せないものだろうか。

また難問ではあるが、個人事業主である選手と雇用クラブの関係性において、ドライな契約事であることは間違いないとしても、忠義・忠誠などの精神性を重んじるクラブの存在もあっても面白い。今の世の中、そんな愛に溢れる小クラブのサクセスストーリーが必要かもしれない。
今日12月14日はその日本的な象徴といわれる「忠臣蔵」の「討ち入り」の日である。そんな思いを重ねながらサントスvs柏レイソルを観戦してみることにする。
Today's My Favourite Song
Levir への手紙
- 2011-12-06 Tue 22:31:23
- Football
2011 Jリーグ最終戦 12月3日 Cerezo大阪 vs Avispa福岡 (キンチョウスタジアム) ○ 7-1
試合終了後、Levir Culpi 監督へ感謝を込めて、ガンジーさん添削によるポルトガル語の拙いメッセージを直接手渡すことができた。
以前から、彼は音楽を愛する監督であると聞いていた。だから、叶わなかったがオーケストラ公演にもお誘いもした。そして、2009年J1昇格決定時にもわざわざ演出への感謝の言葉もかけてくれるような人物であった。
我々の Anthem アーティスト・高木まひこ曰く、「長居スタジアムのミニライブではいつも見ていてくれた。感激です。」演奏終了後、ピッチ下の通路で親指を大きく立てながら満面の笑顔で迎えていた姿が脳裏から消えない。Levir は音楽への愛とリスペクトが感じられるマエストロであった。
「私たち音楽家はこの広い地球上であなたと出会えたことに心より感謝したい。」
Levir、Obrigado!

With Levir Culpi

Today's My Favourite Song
日本一のチームをつくる
- 2011-12-01 Thu 21:46:49
- Football
元Cerezo大阪社長・藤井純一氏(在籍1997−2004)の著書、「日本一のチームをつくる」を拝読した。スポーツマネジメント、クラブマネジメントのことが具体的に判り易く書かれた本である。1997年以降、氏がCerezoや日ハムで手がけられた社内の業務改革、社員の意識改革やファンサービスの改善について記述されたものであるが、今日でもここに記されたものはマネジメントの基本、あるいは常識的な事項として踏襲、継続されるべきである。しかし、氏があるべきサッカークラブ運営の基盤を作られてから14年間も時は流れている。その間、大阪文化圏の風習・慣行・伝統・哲学・ハイカルチャーなどを取り入れた上で強化・事業の本質の精査やそれに基づく絶え間ない近代的イノベーションは施されてきたのだろうか?

私は日頃から現場に身を置き、独自の日本サッカー文化の醸成やクラブ発展のための探求に取り組んでいる。業務委託されているスタジアム演出は常に客目線「ファンサービス・ファースト」に立つこと。そのための企画立案と音楽・映像制作、観戦環境の整備・改善、ラウンジマネジメント及びメディア・ハイカルチャーとクラブ、クラブとファンの橋渡しが主な自分のミッションである。また、クラブ収益の根幹はスポンサー収入、Jリーグからの放送権料、入場料、マーチャンダイジングである。そこで重要なのは入場料、マーチャンダイジング収入。これらは企業努力に反映し、翌年の運転資金と成り得るからだ。
客として足代を払おうともゲームのスペクタクルとそのスタジアム特有の雰囲気が味わえる、そんなスタジアムが見たいだけである。それは洗練されていようが、土着的であろうが、クラブの仕掛けとチームの一員となるファンの応援が手をつなぎあって創造すべきものなのだ。それもクラブとファンがそれぞれの立場で切磋琢磨し、試行錯誤と経験値を積み重ねた結果、繰り拡げられる究極の「NO演出」が望ましい。何故なら、自分の経験にない、あるいは想像を超えるエンターテインメントとの出会い、つまりワクワク・ドキドキの非日常空間に遭遇したいからである。そこにサッカーツーリズムの醍醐味が生まれてくる。
サッカー文化とは誤解を恐れずに定義するならば、サッカーというスポーツや娯楽が「する「「見る」「語る」「考える」といった観点から「食う」「寝る」「働く」「遊ぶ」と同列視される日常生活の一部になることである。文献には「文化とは理想を求める人間が行う精神的努力の結果およびその過程」とある。 また言い換えれば、地域や集団などで伝播される信念、振る舞いや民度などの精神面での向上を示す言葉の総体であり、共有されている価値観でもある。
Jリーグ発足後、日本サッカーはサッカー先進国の文化から下敷きにするに有益と判断された事柄をベースとして発展してきた。しかし、もうそろそろ日本文化と融合して新たな文化を創造する時期に来ているのではないだろうか。さらに国内の様々な文化と交じり合い、日本独自の、地域特有のより高度なサッカー文化を創出するためにも協会、各クラブ、ファンが一体となったアクションを起こすべきである。
ドイツの社会学者、哲学者Jürgen Habermas(ユルゲン・ハーバーマス)は言う、「文化とは知のストックのことであり、コミュニケーションの参加者達は世界におけるあるものについての了解しあうさいに、この知のストックから解釈を手に入れる」と。

Jürgen Habermas
Today's My Favourite Song
Mydo & Smile
- 2011-11-30 Wed 23:59:36
- Football
2011年11月26日、日立柏サッカー場 (K.O.14:04) 柏 Reysol vs Cerezo 大阪 (1 - 1)
Sold out(11,107人)で膨れ上がった日立台。シュート数17対7に表れているように柏の押し気味な状況ではあったが、Cerezoも予想以上にボールが回り、攻守に健闘が光る好ゲームであった。。他チームの勝敗如何では柏のJ1昇格即優勝がかかった大一番に両チームの応援や歓声もボルテージが上がり、緊張感も適度に漂う締まった試合がそれを演出した。

何を?
柏DF陣は大海のゴールシーンに見られたように、セカンドボールや仕掛けからのルーズボールに細やかな対応を施せないのが弱点と見たが、徹底して突ききれなかったはの残念。また、マルチネスとレアンドロ・ドミンゲスのマッチアップは高い技術の応酬で久々に見応えがあった。特に、マルチネスの高い守備技術はレアンドロのイライラを高じさせるには充分なもので、身を挺さずとも無駄なファールをしなくとも相手からボールを奪い取るお手本のようなプレーを連発していた。相手との間合い、相手ボールへの触り方、身体の寄せ方・入れ方、スピードの殺し方、コースの切り方、何れも名手相手に素晴らしいレベルで披露、90分間があっという間に過ぎ去った。数本、大きなパスミスもあったが、魅せる守備に比べれば、それも愛嬌としよう。
Cerezoの収穫は立ち上がりから執念の塊と化した播戸に触発されたのか、健勇の球際で見せた奮闘にあった。日頃の健勇は時折、ボンボン育ちの緩さを見せることがあるが、この日は何かが違っていた。あの大きな体であの粘り強さを備えれば、相手にとっても厄介な選手に成長するだろう。大人への受け答えもしっかりしていて、他人の言葉も聞く耳を持つ好青年である。気が良いだけでは勝負に勝てないのは道理であるが、ファンに愛されるという側面から言えば、性格の良さも才能のひとつであり、強みにもなる。このチームには彼以外にもフランクで礼儀正しい好人物が目白押しだ。言い換えれば、コミュニケーション能力が高いとも言える。だから、このチームが何処よりも愛おしくなるのだ。

杉本健勇
このオフザピッチでの選手たちの好印象をクラブもホスピタリティーの一環として判り易く打ち出せばいい。代表戦を筆頭に、J開催ゲームの入場時において「ようこそ」「いらっしゃいませ」「こんにちは」といった言葉がけや笑顔は 2、3のクラブを除き、ほとんどお目にかかれない。ちょっとした気遣いが飲食・グッズ売り上げの増加、観戦マナーの向上やトラブルの抑止力に少なからず効果をもたらすと信じる。当然、理由となることはこれだけではないが、まずは日本のサッカースタジアムはどこかのエアーみたいに「安心」「安全」「あったかさ」を前面に押し出し、運営すべきである。それが日本独自のサッカー文化の醸成に手を付け易い第一歩となるだろう。
ところで、Jリーグ全入場者の割合においてシーズンチケット購入者が44.3%と最も高い。であれば、これはクラブにとって異論のない文字通りの「ファミリー」であろう。余程の理由がない限り、家族や親戚にフレンドリーな対応ができないほうがおかしい。だからこそ、クラブとして来年は「Mydo & Smile 」のキャッチフレーズを掲げ、ホスピタリティーの改善に努めるべきである。「Mydo & Smile 」とは「まいど」という大阪らしい挨拶と文法的には誤っているが「 My do 」(自分で出来ること、すべきことをやるの意)を無理やりこじつけた造語で、Cerezo文化を創出するためにクラブやサポーターが自ら考え行動することを指している。そして、 そこに Smile が加われば鬼に金棒のホスピタリティーが初めて誕生するのではないだろうか。
Today's My Favourite Song
最終戦 Anthem 斉唱
- 2011-11-28 Mon 16:23:11
- Football
12月3日(土 )15:30 K.O. Cerezo大阪 vs Avispa福岡 ( キンチョウスタジアム )にて、Anthem 斉唱をサポーター代表としてトミーズ雅氏が行います。乞う、ご期待下さい。
Today's My Favourite Song
タイ洪水被害支援
- 2011-11-19 Sat 18:31:10
- Others
今年7月に発生したタイ大洪水は、11月5日現在、446人が死亡し230万人が影響を受けたと見られ、また被害総額4,000億円弱の甚大な被害をもたらした。この洪水は、流出した水量と、影響を受けた人数に関して最悪の洪水であると言われている。日本とタイの交流は、600年前にさかのぼるといわれ、御朱印船貿易や当地で活躍した山田長政などの長い歴史交流がある。経済的にも日本とタイは、重要なパートナーであり、多くの日系企業も進出している。


11月20日、ヴィッセル神戸戦にてお好み焼きCHANT店主・小林氏及びFOOTBALL FOUNDATION OSAKA は12時頃より開場待ち付近で支援活動を行います。チャリティーと激励映像の素材撮影です。ご賛同される方は是非ご協力下さい。
Today's My Favourite Song
Lévir Culpi
- 2011-11-18 Fri 04:50:30
- Others
Lévir はクラブの財産であった。サッカー関係者、他のクラブやそのサポーターからも彼のひととなりや采配を振るう戦術観などについて質問を私がよく受けたぐらい注目されていた。その質問に私はまるで自分のことのように誇らしく、嬉しさを隠しながら自分なりの観点を胸を張って答えたものだ。

彼は日本の学制でいえば私と同級生にあたる。不思議にたったそれだけのことでも初対面の時から親近感を持って接していられた。また、勝利ゲームで感謝の意を伝えると、決まって返ってくるのがこの言葉。「オメデトゴザイマス。」 いつも肩透かしを食ったような気持ちになるのだが、そのポルトガル訛りのイントネーションが大好きだ。
私にとって同じクラブで仕事をした最初のプロ監督である。2009年昇格が決定したゲーム終了の笛が鳴った直後、ピッチの選手やクラブ関係者が歓喜の雄叫びを上げる中、たまたまベンチ横で音のキュー出しをするためにいた私を見つけると、それどころではないだろうに他をさておき一目散に駆け寄って抱きしめてくれた。そして、「ありがとう。君が頑張ってくれたおかげだ。ありがとう!」 (ガンジーさん訳) 私は泣いた。心遣いに胸が震えた・・・

彼はシンフォニーやオペラが好きだと人づてに聞いていた。だから一緒に行きたくて何度かチケットの手配もしたこともある。マネージメントの不都合により残念ながらまだ果たせていない。2012年元旦と2014年ブラジル 「AZUKI 」 での彼の笑顔をで見たい。心からそう思う。
Valeu、Obrigado!
Today's My Favourite Song
独自のサッカー文化
- 2011-11-15 Tue 23:28:57
- Football
代表戦は残念な結果に終わった。しかし、それはまた別の機会に。
話は変わって、先日の11月13日(日)、バルバッコアグリル心斎橋店にて開催した FOOTBALLFOUNDATION OSAKA (FFO)主催のチャリティーイベント「 Football de Donation 2011 Talk & Live」も無事終了した。自賛するようで恐縮ではあるが、あえて盛況のうちにという言葉を付け加えたい。その理由はチャリティーの趣旨に賛同して頂いた参加者の終了後の笑顔に表れていたからだ。
そして、昨年以上の情熱的なイベントにするべくボランティアにも関わらず奮闘して頂いた関係スタッフ諸氏の、限られた器材と空間的な制約に縛られた中でのプロフェッショナルな仕事振りに感動を覚えた。大阪はポテンシャルが高い。全ての参加者にこの場をお借りして心より感謝の気持ちをお伝えしたい。また、当日準備のために不手際・不行き届きの点が多々あったことも、どうかご容赦頂きたい。

ところで、今回、Cerezo大阪応援番組・関西テレビ「Golazo Cerezo」のカメラクルーが入ったり、 Ustream 配信があったりしたことは、自分だけではなく参加者全員が心地良い緊張感を持たれたのではないだろうか。特に関西を代表するメディアとコラボできたことはCerezo文化の輪を一回りも、二回りも大きくさせたと確信する。番組との距離がより縮まった分、これからの関西テレビとの新しい展開が期待できるだろう。誰もが「気になるクラブ」への進化にさらなる拍車がかかったと言っても決して過言ではない。なお、チャリティーイベントの様子は今週土曜日の番組内でオンエアーされる。乞う、ご期待。

しかし、今回のイベントはクラブの認知度やブランド力向上のためのほんの一部でしかないことも事実だ。飲んで、食って、歌って、踊って、楽しかっただけでは真の力はつかない。本来、クラブとは共通の交流機会を持った人々が主体となって、社交場として、文化的なスポーツ活動を行う場として結成されるものであると認識している。ならば集う全員の叡智を集め、未来へ向かって歩むべきではないか。なすべきことは言われて探すのではない、もう既に目の前に山積しているのだ。大きく目を見開いて現実を直視しさえすれば良いのだから。

私見ではあるが、このようなチャリティーイベントは一過性のものとして終わらせるのではなく、継続すべきものである。何故なら、今回は東日本大震災タイ洪水災害・トルコ地震などの復興支援を目的とするものであったが、慈善とは社会福祉、飢餓救済、難民救済、事故などの犠牲者や遺族に対する支援活動など多岐にわたる形態をとるものであるからだ。無論、イベントだけを楽しむために紛争、天災や人災による理不尽で不幸な出来事を望むものなど誰ひとりとしているわけがない。
そこで我々は、たとえ大阪市を中心とする地域密着を標榜するクラブであっても、世界・社会全体に対する貢献を強く意識すべきなのだ。スポーツの本質とは 「する」、「見る」、そして「楽しむ」ものである。その前提には安全で安心できる、つまりいかばかりかの平和と呼べる生活がベースとなることは言うまでもない。生きる余裕なくしてはとても他人の事まで手は回らないが、少なくとも困難へ直面していないのであれば趣旨賛同者全員のエネルギーを支援へ結集し続けたい。現実に国内の民間チャリティーもさまざまな形で東北支援への大きな役割を果たしているのだから。

つい最近も所用でお会いした川崎フロンターレ・プロモーション部部長の天野春果氏(『僕がバナナを売って算数ドリルを作るワケ』 の著者)は言う。「プロスポーツクラブの両輪は強化と事業である。イベントを仕掛け続けることでクラブの認知度を上げたい。」さらにそのことが「スポーツでこの国を幸せにすること、豊かにすることに繋がる。」そして、フロンターレとは問いに「あたたかさ」と答える。共鳴 。
横並びで予定調和の、さらにはプロの矜持を持ち合わせないプロスポーツクラブは民間法人としても、公益法人としても存在する理由が極めて希薄になる。だからこそ、川崎フロンターレにはとことんやり倒して、マネなど到底何処もできないほどの到達を期待する。プロフェッショナルとは期待以上の仕事ができることと手が届かない存在であることも定義のひとつではないだろうか。我々も負けてはいられない。我々はバナナも算数ドリルももはや武器にはできないが、ベクトルは違っても質を伴って各クラブが競い合うことにより、日本独自のサッカー文化を創出できる可能性へと繋がると信じる。その時に初めて、日本サッカー界の成功は訪れると言えるのではないだろうか。

TPP交渉や大阪・秋の陣などで世間は慌しい。それらも我々が注目すべき重要な案件であることには間違いないだろう。しかし、少しでも心の余裕をお持ちの方はでき得るならばクラブの将来を共に考えては頂けないだろうか。お馬鹿なB級映画 『 奇人たちの晩餐会 USA 』( Dinner for Schmucks 2010年 米 )にさえもこんな件がある。「夢追い人は僕ひとりじゃない。もし誰かにその夢を否定されたら”できる”と答えればいい。そして、さらに”今、叶えているところだ”と。」

監督 Jay Roach 音楽 Theodore Shapiro
Today's My Favourite Song
Africa United
- 2011-11-09 Wed 11:05:29
- Football
11月5日(土)、JICA 地球ひろばにてルワンダ大使館主催の『アフリカ・ユナイテッド』( 原題 Africa United 2008 ルワンダ・南アフリカ・イギリス映画 )が上映された。

サッカーを題材として取り上げた映画は数多くあるが、サッカーと社会の関係性は切り離せないため、国際問題やそれぞれの国の労働、貧困、教育、宗教、民族といった諸事情が反映されがちだ。必然的にトーンは明るくなくなる。反面、成功譚や荒唐無稽のストーリーのものは娯楽性を強調するあまり、文化の捉え方やプレーシーンの作り物臭さに落胆する作品も多い。しかし、この映画はエイズ予防用に配られたコンドームから器用にこしらえたボールのリフティングシーンや警備員からボールを奪い返す場面などほんの数箇所にプレーシーンが限られているにも関わらず、サッカーの本質を日常的な観点から描き出した秀逸なロード・ムービーに仕上がっている。サッカーに関わるものとして、感謝したくなるほどサッカー愛と文化が溢れていて、拍手喝采を送りたい映画である。

映像も予想以上に斬新で、おとぎ話部分にはアニメーションを随時使うなど家族で楽しめるエンターテインメントの新たな形を示唆する映画になっている。キャストには現地の子どもたちを起用し、HIV感染率の高さや少年兵、内戦による貧困や食料難などアフリカの抱えるさまざまな問題を上手く取り入れながら、その地を新たな視点から描く。ルワンダでは最近、国内外から注目を集めるヒリウッド(HILLY WOOD)と呼ばれる映画祭を毎年開催しているが、その中でもアフリカの新しい顔を知る得ることができるユーモアと希望に満ちた映画だと言えるだろう。

素敵な女性監督 Deborah Gardner-Paterson
ストーリーは、ルワンダの子ども3人組が憧れの南アフリカW杯開会式に招待されるエスコート・キッズ「夢のチーム・Africa United」の選考会に参加するため、ルワンダから南アフリカ・ヨハネスブルグの Soccer City Stadium までの7ヶ国、3000マイル(約5000キロ)を自力で縦断する物語。

サッカーの才能を認められたファブリース、マネージャーを任ずる「フーテンの寅さん」似のドゥドゥ、その妹で医者志望のベアトリス、その後、途中で「チームの一員」として仲間に加わる元少年兵フォーマン・ジョージ、王家の血を引く美少女セレステなど各人のキャラも際立っている。特に元少年兵フォーマン・ジョージの名はどうも話の前後から考えて、コンゴ・キンシャサの奇跡で Muhammad Aliに敗れた George Foremanをパロッているようだ。

また、サッカーネタも満載で、アフリカ出身の Samuel Eto'o、 Emmanuel Adebayor、Thierry Henry、Didier Drogbaら同胞の名前は頻繁に耳に飛び込んできた。どうやら彼らの存在は我々が想像する以上に大きく、かつ過去の偉人と同等、或いはそれ以上の尊敬を集めているようだ。ここで劇中のネタをひとつ、子供たちが選手を動物に喩えるシーンである。Adebayor をキリン、Drogba はライオン、Wayne Rooney はトラとサイのハーフ、Cristiano Ronaldo を孔雀としていた。なるほど言われてみれば Cristiano Ronaldo の頭のトサカや走る姿、全ての羽を大きく拡げるような派手な立ち振る舞いは孔雀に見えてきた。たとえ脚本にあったとしても言い得て妙。
そして、頻繁にH. E. ポール・カガメルワンダ共和国大統領や欧米各国首脳の名前が飛び交う。こんなところに映画『ホテル・ルワンダ』』( Hotel Rwanda 2004 イギリス・イタリア・南アフリカ共和国合作)でも描かれたルワンダ紛争のあの忌まわしい100万人を超えるジェノサイド(大量虐殺)の歴史から立ち直り、新しい国造りを目指すルワンダの強い意識が感じられた。

監督 Terry George
音楽 Rupert Gregson-Williams Andrea Guerra
サッカーを愛し、ひとの生きる糧となり得ることを知るものだけがこの映画を制作する権利を持つ。だからこそ上質な娯楽性を備えるサッカー映画としてこの世に誕生したのだろう。実際、サッカー界の現場に携わってみて、夢どころか仕事のスピードや創造性に欠け、あまつさえホスピタリティーの意義すら無理解のスタッフが横行するストレスだらけの世界であるという認識だった。しかし、この映画で勇気と知恵とサッカー文化への切り口を教えて貰った気がする。そして、この情報はたまたまお好み焼き「CHANT」さんのブログで知り得たもの。サッカー文化の生き字引・店主の小林さんにも当然感謝である。また、上映終了後に振舞われたルワンダ産コーヒーの味は格別であった。夕刻、劇中で何回か替え歌にされていたThe Ting Tingsの曲を口ずさみながら次の餃子パーティー会場へと向かった。
Beautiful Last Scene
Today's My Favourite Song
Football de Donation 2011 Talk & Live 最終情報
- 2011-11-07 Mon 16:20:25
- Others
当日、セレッソ大阪応援番組・関西テレビ「Golazo Cerezo」のカメラクルーが入ります。当然、オンエアーも・・・?番組リポーター・天野ゆうかさんもトークコーナーの綿密な準備をしているらしいと聞きます。Cerezo 選手の参加や仲間たちが準備する映像を含め、昨年を上回る内容となりそうです。チケットも残り僅かとなっていますが、皆様のご来場を心よりお待ちしております。
「フットボール de ドネーション 2011 トーク&ライブ」
主催:FOOTBALL FOUNDATION OSAKA
協力:セレッソ大阪、関西テレビ「ゴラッソセレッソ」
世界中の「Football People」が異なる国籍や文化を持つ人々の相互理解を深め、皆が協力できる関係を築き、手を取り合って平和で幸福な「Football Life」を送れますように、毎年定期的に開催する、FOOTBALLFOUNDATION OSAKA(FFO)主催のチャリティーイベントです。今回は、JPFA日本プロサッカー選手会を通じて、東日本大震災の復興支援金として、収益から寄付・寄贈させていただきます。タイ洪水災害、トルコ地震に対しましても、正式な窓口が決定次第、チャリティーの対象とさせていただくつもりでおります。
◇期日:2011年11月13日(日)
◇時間:開場17時30分 開演18時00分
◇場所:バルバッコアグリル心斎橋店
◇料金:5,000円 飲食料金込み
◇フリーフード&ドリンク (シュラスコ、スペシャル・ビュッフェ)
◇出演:本間勇輔(セレッソ大阪スタジアムマスター)、高木まひことシェキナベイベーズ、BLOW TOP 天野ゆうか 他
◇チケット販売所 :サッカーショップ 蹴球堂
◇問い合わせ :セレッソ大阪 06-6692-9011
蹴球堂 06-6696-0638
FOOTBALL FOUNDATION OSAKA
代表 本間勇輔
Today's My Favourite Song
なぎさホテル
- 2011-11-01 Tue 23:01:34
- Others
播戸選手や清武選手のブログにも紹介されてる伊集院静氏の「なぎさホテル」は実在した「逗子なぎさホテル」を舞台に綴ったエッセイである。このホテルの存在は自分にとって青春の憧れや郷愁であり、その名の持つ響きの甘酸っぱさが胸に溢れてくる。彼女を伴って外国を感じさせる洒落た洋館の「なぎさホテル」にあわよくば宿泊できたなら、一種のヒーローでさえあった。貧しい若者にとってハードルが高過ぎて気後れのするような雰囲気を持つ、伊集院静氏のいう、まさに幻の「夢の中のホテル」だったのだ。とにかく発売日を待ちわびた。

逗子なぎさホテルは逗子海岸と国道134号線を挟む形で立地するスペイン風建築の良き時代の雰囲気と匂いを感じるホテルだった。関東大震災後の1926年に海浜のリゾートホテルとして創業し、1988年に閉館した。日光金谷ホテル、箱根富士屋ホテル、横浜ニューグランドホテルと並ぶクラシックホテルのひとつと称せられる。その跡地は現在、残念ながら何の変哲も無いファミリー・レストランになっている。思い出は美化されると言うが、我が青春の中で伝説のホテル「なぎさホテル」は未だに色褪せることはない。

逗子なぎさホテル

逗子海岸 & ホテルから海へのトンネル
昭和30年代、40年代はひと夏に300万人の人出があったという。そのような華やかりし頃の逗子海岸を象徴する「逗子なぎさホテル」を市文化財としての保存は何故論議されなかったのだろうか?
わが青春の「なぎさホテル」
http://www.nn.em-net.ne.jp/~sz_tomo/nagisa/nhotel.htm
この地域には以前、住まいを構えていたこともあり、現在も時折々に訪れている。横須賀に近いことから逗子や葉山には多くの米国軍人・関係者が在住しており、古めかしい言い方をすれば舶来の匂いが漂うこの地には未だ多感な過ぎし日の追憶が鮮やかに甦ってくる。

今度、バンとキヨにはどんな読後感を持ったか尋ねることにしよう。
Today's My Favourite Song
海へ繋がる劇場
- 2011-10-30 Sun 23:19:59
- Football
昨年の丁度今頃、渡欧のために立ち寄った成田空港国際線ANAラウンジに、確か「 NewYork の彼女に会いに行く 」と書かれたハリウッド映画のロマンチックコメディーを思わせる素敵なバナーがあった。それ以来、これを再び目にしたことはないのだけれども、NewYork の夜景に浮かび上がるロゴが無性に行き先を変更したくなるほど心ときめかせるものであった。国内線でも「○○の△△に会いに行く」とすれば、また違った空の旅への動機を強く持つことができるのではないだろうか。○を地名、△を自分の好きなものにするだけで無限に夢が膨らんでくる。

New York
そんな訳で先日の10月7日、ギラヴァンツ北九州の「新球技場について考える」シンポジウムに半ば強引に押しかけてみた。場所は北九州市立男女共同参画センター「ムーブ」(小倉北区)。新スタジアム建設のプロセスを見守ることなど人生のうちで滅多にできるものではないからだ。市の計画では、新スタジアムは約2万人収容。総工費約100億円で、2016年春の供用開始を目指していると聞いた。新スタジアムはJR小倉駅新幹線口(北口)を出て直進し、海の上に張り出した形で素敵にデザインされている。

完成予想図
Jリーグが使用する既存のスタジアムは様々な収益イベントに対する汎用性を持ち合わせていないものが多い。クラブの増収やブランド力向上のための特色あるイベントに設備条件が対応できていないのだ。さらに規制などにより矛盾と不都合だらけである。これではクラブを一言で表現できる営業戦略など立てられるわけもなく、何も感動のない横並びの顧客サービスになってしまっているのが現状である。リーグから集客増加の厳命が下っても、クラブが地域に即した独自性のある動員策を顧客に提示できなければ解決できないで問題であろう。特に人口が少ない地域では営業ローラー作戦をいくら施しても限度がある。しかし、チケット完売のスタジアムを望むのであれば、アウェイサポーターの増加や広く新規顧客開拓を図るしかない。さらにそれによる経済効果を狙うためには、官民合同で地域の特徴を活かした観光・飲食などに拡がる世間に解り易い営業戦略とそのインフラの整備が重要になる。
シンポジウムには市民やサポーター約400人と多くの取材陣が詰め掛けていたが、スーツ姿の参加者が多く、まるで就職説明会のような趣きであった。冒頭、リーグ初代チェアマンを務められた日本サッカー協会の川淵三郎名誉会長の「夢があるから強くなる」と題する基調講演で始まった。川淵氏はサッカー界屈指のストーリーテラーである。Jリーグ誕生や日韓ワールドカップ時の新スタジアム秘話などを正確な数字を上げて講演された。時には与太話やジョークを交えながら。その自在な流れに会場の全員が固唾を呑んで聴きいった。

日本サッカー協会・川淵三郎名誉会長
さらに昨秋、自らも参加したJリーグスタジアムプロジェクト欧州視察の総集編「スタジアムの未来」というビデオ上映があった。内容は訪門したヨーロッパ・各スタジアムのいいとこ取り三昧の映像である。これが新スタジアムの全貌であるとシンポジウム参加者に多大な期待をされはしないかと、余計な心配をしてしまったぐらい素晴らしい設備と経営理念、具体的な顧客サービスの実態を網羅していた。ことの詳細はBS日テレ「百年旅行〜Jリーグのある風景」2011年1月1日放送 #59「スタジアムはわが街のほこりJリーグ・欧州スタジアム視察の旅」の再放送を局へリクエストのうえ、是非ご覧になって頂きたい。(可能かどうかは未確認、悪しからず)百聞は一見に如かず。
http://www.bs4.jp/entame/hyakunen/story/59.html

Volkswagen Arena Sky Box & Stade de Suisse's Solar Panel

Ibrox Stadium Locker Room & The Blue Room
新スタジアムを中心として集客や収益に繋げるためにどんな魅力的な街創りを北九州市は行うのだろうか? 競技だけに限定されず、客目線に立った我々の胸をときめかしてくれるような街のシンボルになる新スタジアムの建設とその設計思想に興味深々である。
そこで提案であるが、付加価値をもたらす1例として、立地を鑑み小倉駅からスタジアムに向かうコンコースを利用した「 Giravanz Marché 」なるものは如何だろう。北九州市内にある人気飲食店の旨い物を定番として供すことは言うに及ばず、地元の特産物・伝統工芸品の販売や特設ステージにて地元アーティストによる音楽・舞踊・古典芸能のライブなどを試合開催日に行うのである。そして、楽しみながら辿り着いた先には眩いばかりの「海へ繋がる劇場」が迎えてくれる。身体と心の温度をKick off前に1度でも上げること、それが試合を数倍楽しめる誘因となることは間違いない。さらに芝の張替え時には大規模なコンサートを招致したい。欧州の某スタジアムでは張替え費用もコンサート主催者に負担させると聞いた。万事抜け目がない。

Marché
また、シンポジウム参加者のどなたかが言われていたが、海からの来客を演出するスタジアムに横付けの遊覧船も他には真似のできない特色となり得るだろう。そして、試合日以外でも収益を生み出せるようにVIPラウンジを通常営業の「海の見えるレストラン」やクッキングスタジオとして活用するのである。

Port-Stadium
Sea View Restaurant
北九州市は私の生誕地であること、さらにキャプテン・木村祐志選手は私が今暮らす街の出身であり、そこに住む少年たちの誇りでもあることなどから、とても他人事とは思えない。ギラヴァンツ北九州、いや誤解を恐れずあえて言わせて貰うなら 「 Kitakyushu United 」 ( KitaQ )の新スタジアム建設に夢をだぶらせる自分がいるのだ。

Today's My Favourite Song
Football de Donation 2011 Talk & Live 最新情報
- 2011-10-28 Fri 23:24:19
- Football
セレッソ大阪応援番組・関西テレビ【ゴラッソセレッソ】様から正式なご協力を賜ることになりました。その結果、番組リポーター・天野ゆうかさんのトークコーナー出演やその模様を番組内でも紹介して頂ける予定となりそうです。皆様のご来場を心よりお待ちしております。
【フットボール de ドネーション 2011 トーク&ライブ】
主催:FOOTBALL FOUNDATION OSAKA
協力:セレッソ大阪、関西テレビ「ゴラッソセレッソ」
世界中の「Football People」が異なる国籍や文化を持つ人々の相互理解を深め、皆が協力できる関係を築き、手を取り合って平和で幸福な「Football Life」を送れますように、毎年定期的に開催する、FOOTBALLFOUNDATION OSAKA(FFO)主催のチャリティーイベントです。今回は、JPFA日本プロサッカー選手会を通じて、東日本大震災の復興支援金として、収益から寄付・寄贈させていただきます。タイ洪水災害、トルコ地震に対しましても、正式な窓口が決定次第、多分に力不足ではございますが、チャリティーの対象とさせていただくつもりでおります。
◇期日:2011年11月13日(日)
◇時間:開場17時30分 開演18時00分
◇場所:バルバッコアグリル心斎橋店
◇料金:5,000円 飲食料金込み
◇フリーフード&ドリンク (シュラスコ、スペシャル・ビュッフェ)
◇出演:本間勇輔(セレッソ大阪スタジアムマスター)、高木まひことシェキナベイベーズ、BLOW TOP 天野ゆうか 他 (参加選手を含め出演決定次第、順次発表)
◇チケット販売所 :サッカーショップ 蹴球堂
◇問い合わせ :セレッソ大阪 06-6692-9011
蹴球堂 06-6696-0638
FOOTBALL FOUNDATION OSAKA
代表 本間勇輔
Today's My Favourite Song
捲土重来
- 2011-10-24 Mon 23:54:31
- Football
10月23日 第30節 Júbilo磐田 0 - 4 Cerezo大阪
10月5日ナビスコカップ準々決勝( Cerezo大阪 vs 浦和Reds ● 1-2)以来の出場となった扇原貴宏選手(タカ)は、37分、63分にほぼゴール正面のバイタルエリアで得意の左足を躊躇なく振り抜いた。
ケガによる出場停止であれば割り切りもつくだろうが、自らの未熟な心が招いた結果の謹慎という処分には体が元気な分、辛く後悔の日々を過ごしたであろうことは想像に難くない。その代償は高くついたが、ゴールへの判断と決断という大きな財産を獲得したのだ。坊主頭のせいではあるまいが、表情に落ち着きや獲物を狙う大人の趣が出てきたように見えた。そして、以前はおくびにも出さなかった企みや攻撃的な一瞬の面構えにもプロ意識の成長が窺えるのではないだろうか。
タカ、ピッチでは迷いや遠慮は捨て去れ。ゲームを創る捌きとエゴイズムでスタジアムに君臨するのだ。何度も言う、1990年代アルゼンチンの、そしてスペインサッカー界を代表するピボーテ・"El Principe" Fernando Redondo のように。

Fernando Redondo
ところで、ACL敗退後のCerezo はそこで苦しみと屈辱の中から勝ち得た経験をすぐさま生かす術もなく、闘っているフリをしているように見えてしまうほどプロらしき仕事は誰も全く出来ていなかったと言えるだろう。Vegalta仙台戦(● 1-2)、続くVentforet甲府戦(● 0-4)でも両チームがお互いにミスを頻発し、プロにあるまじき低レベルなサッカーに終始した。Cerezo の不甲斐ない敗戦はさらにサッカーそのものを余計につまらなくさせる。まあ、Jリーグ全体でも手に汗を握り、時間の経つのも忘れてしまうような試合は年間を通じて1割もあるかどうか。サッカーの醍醐味を伝えてくれるゲームにはそう滅多にお目にかかれないのではあるが・・・
Cerezo に足りなかったことは何だろうか?ざっと思いつくままに羅列してみると、スパイク1足分相手に近い間合いと早い寄せ、高い位置からの献身的なプレッシングとボールの取り所、、球際でのフィジカル的な強さとタフさとその前のアクション、セットプレーからのセカンドボールへの対応、流動的なボール回し、切り替えの速さ、コレクティブな戦い方と勇気と駆け引き、バイタルエリアのチェック、サイド攻撃とクロスの精度、アタッキングサードでの判断と積極的な仕掛け、これらのための良い準備などサッカーにおける常識的なことばかりだ。
そこで「プロの仕事とは何か?」
・成功、成長や可能性への希求と探求と挑戦と継続
・使命感と信念、自信と誇り
・明確な自己目標と習慣化された自己鍛錬と自己投資
・他への善心と時間の有効化 etc.
こういった至極当然のことばかりが直感的に思い浮かんでくる。
しかし、昔の職人気質の音楽家にはこの手の話をすると、裏から見たへそ曲がりなことばかりを言い出す者も多くいて、面倒なことになっていたことが懐かしく、そしてことさら熱かった。選手たちの会話はどうなんだろうか?
さらに勝利後の浮き立った気持ちのまま小言を呈すると、タカのチャントにある「セレッソのNO2」には聞こえ方に違和感を持つ。背番号は確かに2番だからその通りではあるが、個人的にはチームのNO2ではなくNO1になるべく進んで欲しいからだ。ちなみに背番号は player's number である。
タカの年代には無謀な夢と周りから云われようと大いなる大志と野望を抱くことを望む。そして、夢の実現には本人の弛まない努力とまだ大人とは呼べない選手たちに対する周囲のサポートが必要なのである。特にクラブトップの経験則と広報の理念、それと育成機関の教育姿勢であろう。苦い言葉も甘い言葉も、知恵も知識も人生のシナリオ創りには欠かすことはできない。その結果、若い選手たちはプロの矜持の何たるかを知るのだ。私のように組織に一度も属した経験がないものには個人事業主である選手たちと同様にそれらが重要な案件であることは容易に理解できる。
「I'm always on your side.」 この言葉を全てのサッカー選手へ贈る。
Today's My Favourite Song
こちらもどうぞ。
http://www.youtube.com/watch?v=ji3bEFoBYtA
サッカー英国代表
- 2011-10-21 Fri 23:59:52
- Football
本当だろうか?英国サッカー野次馬ファンのはしくれとして楽しみなニュースが飛び込んできた。
AFPの記事に、「英国五輪委員会は20日、Wembley Stadiumで会見を開き、1960年ローマ五輪以来、52年ぶりに(女子は初)イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの選手を含めた統一チームとして2012年のロンドン五輪に出場することを発表した。男子代表監督にはイングランド代表78キャップを誇る Nottingham Forest などで大活躍した現U-21イングランド代表監督の Stuart Pearce 氏、女子代表監督には、Dirty Pretty Things や The Libertines のドラマーGary Powell の姉、Hope Powell 氏が就任する」、とある。

Stuart Pearce & Hope Powell
英国五輪委員会は国家の団結や選手たちの参加意欲と熱望を盾にその正当性を唱えるだろうが、4協会の独立性から考え、スコットランド協会を筆頭に猛烈な反対論や召集拒否などは当然のように予想される。果たして決裂か、大円団か?その騒動と結末の行方から目が離せない。そこで面白ついでに英国代表が成立すると仮定して、五輪出場資格のある1989年1月以降生まれの男子選手たちを勝手にピックアップしてみた。
第1案
GK
Joe Hart(Manchester City オーバーエイジ枠)
DF
Kieran Gibbs (Arsenal) 、Chris Smalling(Manchester United )、Phil Jones(Manchester United )、Kyle Walker(Tottenham Hotspur)
MF
Jack Wilshere (Arsenal) 、Jack Rodwell (Everton) 、Gareth Bale(Tottenham Hotspur)、Theo Walcott(Arsenal)、 Aaron Ramsey (Arsenal)、
FW
Andy Carrol (Liverpool)

Gareth Bale
第2案
GK
Joe Hart(Manchester City オーバーエイジ枠)
DF
Kieran Gibbs (Arsenal)、Chris Smalling(Manchester United )、Phil Jones(Manchester United )、Kyle Walker (Tottenham Hotspur)
MF
Jack Wilshere (Arsenal) 、Ryan Giggs(Manchester United オーバーエイジ枠 ) 、Gareth Bale(Tottenham Hotspur)、Theo Walcott(Arsena)、Wayne Rooney(Manchester United オーバーエイジ枠)
FW
Andy Carrol (Liverpool)

Jack Wilshere
その他、Aaron Ramsey (Arsenal)、Danny Welbeck(Manchester United )、Daniel Sturridge (Chelsea )、Marc Albrighton(Aston Villa)、Jordan Henderson (Liverpool) 、Jai Rodriguez(Burnley)、Connor Wickham(Sunderland )、Tom Cleverley(Manchester United )、Danny Rose(Tottenham Hotspur )、Scott Sinclair (Swansea)、Joshua McEachran(Chelsea)、James Tomkins(West Ham )、Me Ben(Manchester City)、Martin Kelly(Liverpool) 、Joe Bennett(Middlesbrough 、)Ryan Bertrand(Chelsea)、Kieran Trippier(Burnley)、Jason Steele (Middlesbrough)、Chris Gunter(Nottingham)、Joe ALLEN (Swansea)、Craig Cathcart (Blackpool )、Corry Evans(Hull City )、David Goodwillie (Blackburn )、Christopher McGuire(Aberdeen)、Barry Bannan (Aston Villa )、 Grant Hanley(Blackburn )、Daniel Wilson (Liverpool) など次世代のプレミアリーグのスター候補が綺羅、星のごとく居並ぶ。
また、前イングランド代表キャプテンの David Beckham( Los Angeles Galaxy)などもオーバーエイジ枠での召集が噂されている。 この夢のチームをロンドンで楽しんでみたい。五輪選手枠は18人。さて最終の登録メンバーは?
Today's My Favourite Song
Football de Donation 〜 2011 Talk & Live 〜 開催告知
- 2011-10-20 Thu 19:16:57
- Football
安全で、訪問先の文化を満喫し尊重するサッカーの旅がしたい。
現地との交流を深め、酒を酌み交わしながらサッカーの話がしたい。
どこに行っても、サッカーを楽しむ仲間が見たい。
困った仲間がいれば、みんなの力でサッカーの支援をしたい。
サッカーを知らない人にも、関わる機会を創ってあげたい。
心豊かで笑顔だらけの、そんなサッカーライフを送りたい。
Football de Donation 〜 2011 Talk & Live 〜
世界中の「Football People」が異なる国籍や文化を持つ人々の相互理解を深め、皆が協力できる関係を築き、手を取り合って平和で幸福な「Football Life」を送れますように、毎年定期的に開催する FOOTBALLFOUNDATION OSAKA(FFO)主催のチャリティーイベントです。今回は、JPFA日本プロサッカー選手会を通じて、東日本大震災の復興支援金として、収益から寄付・寄贈させていただきます。
主催:FOOTBALLFOUNDATION OSAKA
協力:セレッソ大阪
◇期日:2011年11月13日(日)
◇時間:開場17時30分 開演18時00分
◇場所:バルバッコアグリル心斎橋店
◇料金:5,000円 飲食料金込み (フリーフード&ドリンク)
◇出演:本間勇輔、高木まひことシェキナベイベーズ、BLOW TOP、天野ゆうか他
◇チケット販売所 :セレッソ大阪ホーム試合会場、サッカーショップ 蹴球堂
◇問い合わせ :セレッソ大阪 06-6692-9011 蹴球堂 06-6696-0638
FOOTBALL FOUNDATION OSAKA
代表 本間勇輔
Today's My Favourite Song
経験の行方
- 2011-09-30 Fri 19:36:07
- Football
泡沫の夢であったのか、ACLの敗北を認めながらも眠れなかった。率直にここ一番のクラブ力の差でもあった。
勝敗の帰趨に関わらず、好ゲームを期待したがそうはならなかった。ACLのレギュレーションではクラブの新たな歴史を刻む姿と選手の無事を見守り、応援や忠誠を誓うことぐらいしか我々には出来ない。しかし、我々はそのために可能な限りの準備を尽くし、全力でクラブをサポートをする。だからこそ我々は選手やクラブに最善のプレーやブレないマネージメントを尽くすことを求めるのだ。
vs全北現代モータース(韓国) 大阪長居スタジアム ○ 4-3
vs全北現代モータース(韓国) Jeonju World Cup Stadium ● 1-6 得失点差で敗退。
このアウェイ戦ではいくつかの問題点が浮き彫りになった。
まず、全北の勝利への執念に対するメンタル面を含む戦術・戦略はどうだったのだろうか?流れを決めたのは立ち上がりの前半4分、キム・ボギョンに対する元日本代表の闘将キャプテン似のNO.4キム・サンシク選手のファールである。ボギョンの脛をスパイクの裏で削り、その挙句、足の甲を踏みつけた。レフリーはホームタウンディシジョン(Hometown Decision)や時間帯を考慮した結果なのか、イエローカードの提示だけで口頭での厳しい注意は行っていない。
これで足元への反則のジャッジ基準が決まったが、空中戦など他の危険なプレーへの抑止力となるべき見解はこの時点では未だ明確に両チームには理解されていなかった。全北のしたたかさはギリギリの基準を探るコンタクトにとって見れる。この試合の前提として、レフリーはホーム長居で標的にされたボギョンに対する全北の執拗な潰しとアンフェアーな反則の事実を把握していなかったのではないか。
これが伏線となり8分、NO.25チェ・チョルスン選手が行ったボギョンへの後味の悪いアフターファールの誘因となったのだ。あのプレーは偶然に起こり、敵対動作のアクションとして選択すべきものだったのだろうか?サッカーという競技を理解する者であれば、ボギョンの次プレーを狙ったほうがボール奪取の可能性が高く、地域的に見てもゴールチャンスが期待できるエリアでもあった。過去に World Cup ベスト4の輝かしい実績を持つ韓国を代表するクラブ選手のプレーとしては残念な判断であったと言えなくもない。チェ・チョルスン選手の頭突きによりボギョンは全治2ヶ月の顔面骨折と聞く。今季の再起はなるのだろうか?TV画面にはチームメイトの猛烈な抗議シーンは流れてはいなかった。

次に、戦う前から判っているはずのピッチ状態とその対策はどうであったのか?それがどうプレーに影響したのか?現場確認ではないので軽率な発言は出来ないが、ピッチの荒れや芝の長さなど最高の絨毯のようなコンディションではないようなことをTV実況は言外に伝えていた。また、敗戦後の選手インタビューでもそのことに触れられていた。であれば、スタジアム基準や仕様には高い要求をするAFCが、試合成立条件となる大会のメインステージであるピッチコンディションの優先順位をどのような考えているのか甚だ疑問である。また、クラブの準備状態や現場での交渉なども気になってはいたのだが・・・
ところで、監督・選手インタビューのなかで「経験不足」「良い経験となった」と言ったふうに、経験という言葉が多く語られている。ACLでのクラブが得た経験は確実に未来の糧になるものであることは間違いない。しかし、この経験を検証し、継承していくものは一体誰なのだろうか?経験の行方はどこなのだろうか?現状では契約期間が限定されるフロント、監督、選手でないことは明白である。クラブは監督が誰であれ、クラブの目指すサッカー、目指す経営ヴィジョンの継続性を保ち、明確化しなければ経験の蓄積などできるわけがない。そこに到達して初めてCerezo というクラブの商品価値を世間に認知されるだろう。

ACLとはAFC(アジアサッカー連盟)の開催するアジアの年度クラブNO1を決定する大会である。AFCはアジアサッカー全体の統括団体で、FIFAに所属する6大陸連盟の1つだ。その任務はアジア地域におけるサッカーの統制、発展のための新たなルールの草案、グラスルーツやユースサッカーの振興、そして各種大会の開催などを担うと謳う。そして、世界人口の半分以上を擁し、地域エリアも最大であり、参加FA数もアフリカや欧州と遜色ないが、依然として未開発の大市場を抱えたままである。当然、その質と市場レベルは発展途上地域と呼ばざるを得ないのが現状である。AFCがサッカービジネスの利権や権力、政治力学を指向する団体ではなく、アジアサッカーの発展、振興や普及を真摯に取り組むのであれば、子供たちやサッカーに未だ興味を持たないひとたちへのメッセージとして、夢やスポーツエンターテインメントの楽しさを伝える努力を最優先すべきでる。それがオーガナイザーとして唯一為すべき事ではないだろうか。

ならば、危険極まりないプレーや傷つけられる可能性のある行為は大会運営者の統括であるはずのAFCが断固として排除すべきでる。JFAも声を大にするリスペクト・プロジェクトは世界の流れであり、対戦相手を、レフリーを尊重できなくて何が世界一の大衆スポーツであろうか。各連盟が危険な行為に対し、明確で強い指針を掲げ、処罰対応を含め各FAに周知徹底させ、サッカーを愛するひとたちを増やす努力に邁進すべきである。サッカーは古代からそのルーツはあったといえ、現在のスタイルが確立されてたかだか150年弱のスポーツに過ぎない。人類と共に歩み続けるスポーツと言えるには人々の生活の糧として厳然とそびえ立つ文学・美術・音楽・建築・演劇などの芸術と比較しても人類史の新参者ぐらいの存在でしかないのだ。だからこそ、サッカーの成長と熟成が人類遺産として地球上に永久に存続できるようAFCのアクションに期待を込め、サッカーを愛し、愛しようとするひとたちへ向けて「豊かで幸福なフットボールライフ」をもたらしてほしいと痛切に願う。
Today's My Favourite Song
戦評
- 2011-09-25 Sun 23:50:52
- Football
試合の戦評を書くことが苦手だ。それは個人の主観や洞察力が文章に大きく反映し、その試合で受けた興奮や妙味、あるいは焦点の分析を冷静に臨場感たっぷりと伝える表現力に自信がないからだろう。また、自チームの選手が可愛いあまりについ情緒的になってしまう。しかし、そのくせ他人の評価は大いに気になり、試合翌日の朝は一般紙・スポーツ紙合計10紙を乱読してしまう。ふぅ〜ッ。
でも、一番タイムリーなはずのその紙面からはゲームの醍醐味がさっぱりと伝わってこない。限られた紙幅での表現には一種の制約があるのかもしれないが、毎試合、多くの取材記者が来場しているわけだから、せめて1社ぐらいは勝敗に関わらず試合の喜びや落胆を翌日、再度味わえるような2度楽しめる記事を切望する。

スペインのスポーツ紙
第27節 9月23日 Cerezo vs Montedio (キンチョウスタジアム) 6-0
前言を翻すようだが、戦評は苦手でも選手を愛する視点から書かずにはいられないこともある。
攻撃はどんな形であれ、ボールを奪取した瞬間から始まる。そして、その典型が前半24分の先取点であり、この試合の流れを決めてしまった。敵陣右サイドの山形・石川選手からの縦フィードが大久保選手と合わず、ボール奪取。藤本康太、キム・ジンヒョンと繋ぎ、DF・MF陣での無理には前へ運ばない、様子見ポゼッションが始まった。しかし、ボランチ扇原貴宏(タカ)がその守備ラインの左サイドに開くや否や、パススピードとアクションのテンポが上がったのだった。
タカ-倉田秋(シュウ)-尾亦弘友希(オマ)-キム・ボギョン-タカ-オマ-シュウ-タカ-ファビオ・ロペス-ボギョン-ファビオとリズムやアングルを変えながら中央から左サイドに片寄ったビルドアップをみせ、中央でその成り行きを窺っていた播戸竜二がファビオの突破を見てファーサイドへ開いた瞬間に、相手DFとGKの間を狙ったファビオからの絶妙なクロスが播へドンピシャッ。約45秒間で実に21本のパスをバルサのように自在に繋ぐフィニッシュだった。
南津守で毎回和気藹々と楽しそうにやっている”鳥かご”の結実だ。これには意義がある。ややもすると遊びに見えるだけのボール回しであるが、これによってショートパスワークのタイミング、精度や判断力が培われ、そして、現実に結果を出した。このゴールまでのシーンは全国の少年たちに自信と勇気を与えたと信じる。
サイドで細かく繋ぎ、手薄になった逆サイドを狙うタイミングを計るという、巷でもよく実施されるトレーニングメニューを試合で見せてくれたのだ。特にアルゼンチンの名選手 Fernando Redondo を彷彿とさせるタカのパス技術はその仕掛けの中心となり、4本のパスを成功させている。この1点で山形の特徴でもある厳しい寄せとコンタクトが何故か消失してしまった。巧みな Cerezo のパスワークに触れもできなかったことが心理的にも影響があったのだろうか。

Fernando Redondo
2点目、オマの精度の高いCKに合わせた、空中戦に強い康太の完璧な Header 。
3点目、酒本憲幸(シャケ)の相手DF陣を混沌とさせた直接FK。
4点目、タカの優雅で余裕綽々のフィニッシュ。
5点目、来日以来、初めて見せたファビオの裏への強烈な突破と角度の無いシュート。
6点目、ボックス内で前を向いた時のストロングポイントを遺憾なく発揮した大竹洋平自身のPK。
このなかで老婆心ながら多少の縁で繋がる洋平にはあえて苦言を呈する。シャビやイニエスタは小兵でも相手に触れさせないから、自分のプレーを常に全う出来る。スペースを見つけても動きを止めずにゴールを意識したプレーを常時心がけて欲しい。
ところで先日、スカパーのデイリーサッカーニュース Foot で元日本代表やヴェルディ川崎などで活躍した林健太郎氏がヘッドコーチとして指導する東京大学運動会ア式蹴球部の特集を視聴した。その中に過去指導していた麻布中学の懐かしい教え子の姿を2名見つけたのだ。2004年、麻布中学が東京都中学校総数 817校のうち640だか650校だかが参加する中体連サッカーの頂点に学校創立以来、初めて立った時の選手たちだった。以前、無口だったそのうちのひとりの選手が今後の抱負を聞かれ、「てっぺん、目指します。」ときっぱりと答えていたのが心強く印象に残った。というのも 、Cerezo に関わる直前まで麻布中学・開成中学といった進学校の将来、日本のエリートとなるべき人材にサッカーをことのほか愛し、サッカー文化の担い手になってほしいという願いのもとに指導していたからだ。もし彼らが深く積極的に関わることになれば、日本サッカーの未来はより明るいものになると信じたい。

追記
9月24日のスポーツ報知に驚くべき報道があった。それは世界一、予約が取れないレストランと世界中の多くのメディアで報道されたスペイン・カタルーニャ州ロサスにあるカリスマシェフの Ferran Adrià が率いる三ツ星『 EL Bulli 』の衝撃的な閉店が発表されて久しいが、何とCamp Nou に隣接するバルサのカンテラ寮「 La Masia 」の食事メニューの改良のため Ferran を招聘したとあったのだ。これがもし真実であれば、世界一のクラブの育成組織が食事面でも世界一となる。何時もながらバルサのブランド力向上戦略には驚きを隠せない。『 EL Bulli 』が2011年7月30日をもっての閉店は Camp Nou のついでに一度は訪ねてみたいレストランであったので非常に残念である。しかし、「 La Masia 」の入り口に昼間から屯っている古参のファンたちは「どっから来た?一杯飲んでいくか?」などと大変フレンドリーであるからして、運が良ければ「 Ferran の飯でもどうだ?」と誘ってくれるかも・・・

『 EL Bulli 』 & Ferran Adrià

An evening in El Bulli always starts off with a cocktail.

La Masia
Today's My Favourite Song
「ソーリャ! ソーリャ!」
- 2011-09-21 Wed 22:30:04
- Others
走る、走る。とにかくだんじりが街中を豪快に勇壮に走る。約300年の歴史と伝統を持ち、五穀豊穣・無病息災などを祈願する岸和田だんじり祭は町の老若男女を問わず、赤ん坊を抱いたママまでが疾走する。『走らんかい!』 と岸和田だんじりグラフィティの著者・中場利一氏も吼える。走りを真近でみると映画 『 Forrest Gump 』 (1994年) の Tom Hanks がいじめっ子の車から逃げ切るシーンや大学のフットボール部での活躍シーンに流れる Alan Silvestri の音楽が祭で興奮した脳内に鳴り響く。

『 Forrest Gump 』 監督 Robert Zemeckis
だんじり(地車)のコマと呼ばれる車輪は直線を進む機能しかない。それでも約4トンのだんじりがやっと通れそうな四つ角や「S字」の道路も果敢に猛スピードで直角に曲がり、通り抜けようとする。この方向転換を今や日本中に有名になった言葉、「やりまわし」と言う。また岸和田港交差点は通称「カンカン場」と呼ばれ、「やりまわし」の要所のひとつで有料の観覧席も設置される。「カンカン場」とは「看貫場」からきており、その昔、岸和田港に荷揚げされた荷を計量する場所であったらしい。

「カンカン場」
9月16日 本祭前日の試験曳き、17日 宵宮の「曳き出し」に参戦した。だんじり祭は参加よりも参戦という言葉が相応しいのだ。宵宮の早朝6時、各町のだんじりが「カンカン場」を目指して一斉に出発するためにその近隣へ集結する。3時半起床で胸当て、パッチ、地下足袋、お世話になった町の法被という装束を身を纏い、「カンカン場」付近ででスタートを待つのだが、凛とした朝の匂いと「曳き出し」前の静かなる気合に身が引き締まる想いがする。そうこうするうちに何とも表現し難い崇高な雰囲気の中、「ソーリャ! ソーリャ!」というかけ声で祭は始まった。人口約20万人の岸和田市は今年の観客動員数も昨年並みの56万人を予想されるが、京都祇園祭の約50万人に比べ、その規模では勝っている。
だんじりは「やりまわし」以外にも見所は多い。まず、前方に100mほどの2本の綱をつけ、1町の隊列全長約150m、約500人ほどで曳行される総欅造りの優美なシルエットと精緻な彫刻を施されただんじりは他に例えようのないくらい美しいものだ。それは様々なところに彫師によってデザインされた戦記物語や神話物語の名場面などに見て取れる。そして祭の途中に、若い彫師のひとりと遭遇する機会があった。彼はその日を迎えた喜びからか、落ち着いた達成感に溢れる良い表情を見せていた。
また、「太鼓の音が聞こえたら、いてもたってもいられない」と言われるほど岸和田のひとたちには無くてはならないもの、それは小太鼓、大太鼓(直径二尺〜二尺五寸程度)と鉦、篠笛(七笨調子六孔)二管が奏でる「鳴り物」と呼ばれる囃子である。それらが刻む拍子によって曳き手の心がひとつになり、足並みを揃えさせる。今回は残念ながら時間の都合で見ることはできなかったが、午後7時頃からの「灯入れ曳行」は何百個の赤い駒提灯に照らされただんじりが未来の囃子方でもある子供たちの奏でる「鳴り物」よって、情緒的な風情と幻想的な「静」の佇まいを演出するらしい。

「鳴り物」& 「灯入れ曳行」
そして、だんじり祭の真の強さと力はその組織力と規律にある。「地域」を結びつける精神は代々受け継がれ続け、子供から老人までの幅広い世代で各年齢層ごとにそれぞれその役割分担が決められ、祭を運営していく。祭全体の統括責任者は、毎年各町から選出される貫禄もあり見た目もやや強面の「年番」。各町会では年齢や立場に応じて「総括責任者」「曳行責任者」「世話人」「若頭」「組」「青年団」「少年団・子ども会」「女子部」「婦人会」などで組織されている。一見、豪胆で派手な「やりまわし」も曳き綱と前梃子、後梃子、司令塔で祭りの華でもある大工方、それぞれの息の合わせ方が至難の業であり、歴史の中から導き出された経験と繊細な技術の結集によるものなのである。そのためには町の統制力と規律意識が非常に重要なのだ。ここに人と文化の関わり、つまり「地域密着の真髄」を見る思いがするのである。

天井開閉式アーケードを走るだんじり
また、この祭には女性の参加者も多く見られる。しかし、未婚女性18歳?までは曳き手としての参加が認められているらしいが、だんじりに乗ることはできないと聞く。そのせいか曳き手の若い女性達はその心意気をメークやネイルアートなどのお洒落を施すことや髪を結い上げた独特のヘアースタイルに転化させているかもしれない。そこら中にレゲエやソウルの Diva 達が溢れ返っていた。その姿と雰囲気はとてもコケティッシュであり、壮観でさえもある。ちなみに成人女性は祭をサポートするために後方支援部隊としてたくさんの仕事をこなしつつ、そして、かつ走るのだ。

この時期の岸和田には熱い男女しかいない。そこには暴発寸前の彼らのエネルギーが充満し膨れあがっている。それが異邦人の我々にまでヒシヒシと強く伝わってくる。法被とパッチを身につけて、「ソーリャ! ソーリャ!」と声をからし、汗みどろになって駆け抜けて行く。全員が走ることが好きで好きで堪らないアスリート体質に違いないのだ。しかも、彼らには裏切りや妬み嫉みといった言葉は微塵も感じられない。あるのはストイックで凛々しくシャイで、「だんじりマジック」と呼ばれるセクシーで言い知れぬ魅力を発散している男女の祭に賭ける心意気と結束力と郷土愛だけだ。そのため、祭後の開放感・達成感は半端ないものであろうと想像する。道理で翌年7月生まれの出生率が非常に高いと聞く。
証拠写真はないが、法被に白装束のまま慌しく伊丹からの便へ乗り込んだ。空港内のラウンジで待つ間も乗り込んだ機内でも、私のいでたちに対し周囲の目がチクチクと痛い(笑)次回の参戦へ向け、走り込んで体調を整え、たらふく落索(慰労会)の「かしみ焼き」を食らうことにしよう。
Today's My Favourite Song
信頼と忠誠
- 2011-09-13 Tue 19:02:35
- Football
9月10日vsサンフレッチェ広島(長居スタジアム)において、念願の大旗パフォーマンスがピッチレベルのホームゴール裏で実現した。大阪サッカークラブ、長居スタジアム並びに大阪市のご協力に感謝したい。サッカーにおけるフラッグとはクラブのシンボルあり、またクラブへの帰属意識とその存在を強く表明するものである。



全てサポーター有志からの写真
今日の朝日新聞18面に、ブンデスリーガCEOのインタビュー記事があった。詳しい内容は割愛するが、その中でも注目すべきは昨季の1試合平均観客動員数が42000人で欧州トップ、クラブ平均収入が約103億円あったという点だ。有名スター選手揃いだが経営面に大きな問題を抱えるプレミアリーグの現状と比較すれば、多少地味ながら大いなる成功と言えよう。その理由をCEOは、「健全経営・いいスタジアム・安い入場料・緊張感のある試合」と語っている。
今季のブンデスリーガを見聞した詳細はあらためて紹介するとして、2011年度のJリーグでは大半のチームが観客動員数を大きく減少させている。これは大震災やリーマンショックからの不況の影響が直接的な原因であるかどうかは不勉強のため断定できないが、ブンデスリーガCEOのいう成功の4つの理由から我々はもう一度、実態を検証すべきではないだろうか。幸い Cerezo は昨季とほぼ横這いである。これは日々のクラブの努力とコンセプトや選手たちの健闘がファンから徐々に認められつつある証拠であるのかもしれない。ならば、クラブの成功へ向けて「いいスタジアム」という面から再考してみよう。
クラブのスタジアム演出に関して、1サッカーファンとしての個人的な見解は極論すれば「NO演出」である。運営側の演出を出来る限り抑え、選手ウォーミングアップや入場時に関してのみアイキャッチの音楽・映像とアンセム斉唱だけをレギュレーションとする。それ以外は、サポーター主導の応援がスタジアムの雰囲気創りの主をなし、スポンサーCMでさえもLEDに限定する。大型ヴィジョンにはクラブのエンブレムだけが通常映し出される。そして、サポーティングマッチや意味を持つ試合に限り、スポンサー仕様の特別なイベントや映像コンテンツなどを非日常空間としてトータルで劇場化するのは如何だろう。
つまり、普段の試合のスタジアム内では基本的にクラブ側のイベントを行わず、コンコースやフードパーク、場外などそれぞれの場所で創意工夫された催事が行われ、キックオフまでの時間をそれぞれが思い思いの楽しみ方をする。しかし、一旦座席に着けば高揚する一体感に包まれて、メインディッシュである試合を更に美味なものとする。そんなスタジアムの雰囲気を皆で創り上げたらどうだろう。しかし、そこに到るには営業面からみてもクラブがブランド力を圧倒的につけ、その魅力にスポンサーが殺到する事態を生み出すという前提が横たわっているのだが・・・
そこでサポーター主導の応援である。勿論、現状においてもチームにとって大きな戦力であることには間違いないが、チャントやタオルマフラー、フラッグなどのパフォーマンススタイルは世界中で最早定番化されていて横並びの状況ではある。であるなら、集客とクラブ繁栄のためには他のJクラブにはない新しい独自色を打ち出す必要がある。そのためにも我々は12番目の選手として、圧倒的なホームアドバンテージを創出するためにクラブと信頼関係を強く結び、議論を尽くした独自の応援スタイルを持つべきではないか?またクラブへの忠誠は最善を尽くした結果であろうか?
これまでも演出の細部に渡り、演出ミーティングという名の下に意見交換の場を設定してきた。Anthem も Cerezo満開も選手紹介もその場で議論し、産まれてきた。しかし、それらはあくまでもこれまでの現状や慣習を踏まえただけのものであり、オリジナリティーをちりばめた特有性はまだない。しかし、例え模倣の域を脱し得ない試みだらけであっても、仕掛け続けることが真のオリジナリティーを掴むきっかけとなるだろう。更にサポーター主導の応援がクラブカラーとして結実するためにはクラブとの相互理解と信頼、忠誠心が鍵となってくるのだ。

その一例として「Flag Symphony」を再度提案したい。
(再掲)”ドイツ・ブンデスリーガの多くのスタジアムでは、観客席やピッチ上が意匠を凝らしたチームカラーを中心とする大小様々な多数のフラッグやバナー、カラーボードで埋め尽くされていて、さながら戦国時代の本陣のような満艦飾の彩と勇壮な賑わいを見せている。その様子はまるで、スタジアム全体が管弦楽シンフォニーを演奏するオーケストラのようだ!長居やキンチョウスタジアムでも同様の、しかも規律のあるサポーターの自主性に則ったフラッグの応援を展開したらどうだろうか?そして、それはメッセージを持ち、美しくデザインされたものでありたい。
活気のあるスタジアムは非日常空間を感じさせる最大の要因のひとつだ。ゴール裏とフラッグが織り成す応援がスタジアム全体に拡がっていくにつれ、ピッチ上の選手と観客席の一体感はさらに強まり、選手を鼓舞し、それぞれのモチベーションを高め、その結果、チームの勝利へと導いてくれるに違いない。また、真司のいるドルトムントのような大旗によるピッチ上の演出も、スタジアムの雰囲気をさらに盛り上げるためには面白い。傷ついた日本を元気にし、各スタジアムの独自性を確立するためにも、Cerezo が真っ先に「Flag Symphony」を奏でたい!”
と、今年3月26日の拙ブログへ書きしるしている。提案自体は昨年のことである。
このようにサポーターがクラブ演出に参加可能なことを積極的に見出し、両者で協力し合うことは今後の独自のスタジアム雰囲気創りと新規顧客の観戦興味、トラブルへの抑止力として大きな流れをもたらすだろう。そして以前、真司に問い合わせたところ、ドルトムントのそれも選ばれたサポーターであるとのことだった。残された多くのハードルを越え、ブンデスリーガのようなピッチ上の大旗パフォーマンスの実現が今から楽しみである。
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間に合った?
- 2011-09-09 Fri 22:14:09
- Movie
麻薬密売組織に拉致された女性を男が救出に向かった。男は射殺寸前だった女性を間一髪、守りきる。男は全裸のまま手足を手錠でベッドに括り付けられた女性へ乱暴の有無を気遣い、「間に合った?」と聞く。彼女は「間に合わなかった。」とまるで真実かどうか男の反応を確かめるようなエスプリの効いたセリフであっけらかんと答える。原語のママかどうかは定かではないが、字幕翻訳家の機転であれば GJ。記憶違いであろうとなかろうと私の頭の中には、こう刷り込まれてしまっている。日本のテレビドラマや映画ではこうはいかない。
これは Alain Delon (アラン・ドロン)監督、製作、脚色、主演映画 『危険なささやき』 ( POUR LA PEAU D'UN FLIC 1981 )の1シーンである。この役柄を演じているのがフランス・パリ出身の女優、 Anne Parillaud ( アンヌ・パリロー、 1960年5月6日生 )だ。代表作は 『Nikita』 (1990)で、前夫は映画監督の Luc Besson 、2005年に現在の夫・作曲家の Jean Michel Jarre と再婚している。


Luc Besson & Jean Michel Jarre
ことさら賞賛されるべき映画であるとの認識はないが、アンヌ・パリローの極めてチャーミングでキュートな存在が強く印象に残った。彼女は探偵事務所の受付兼秘書役でバスローブ、Yシャツ、オールヌード姿など奔放でお茶目な魅力をふんだんに発揮している。特に眼鏡が良く似合う。また、眼鏡が似合う女性に私は弱い。また、共演の Michel Auclair (ミシェル・オークレール)も見習いたいほど相当渋い。


Anne Parillaud 、Alain Delon & Michel Auclair
音楽はアラン・ドロン自身の選曲によるもので確認できただけでも OscarBenton 「Bensonhurst Blues 」、Sidney Bechet 「Petite Fleur」 (小さな花)、Neil Diamond 「The Dancing Bumble Bee/Bumble Boogie」 「Say May Be」、Crystal Gayle 「Don't It Make My Brown Eyes Blue」 (瞳のささやき)などの既成曲を使用していた。「選曲は1度やったら辞められない。」と言った監督がいるくらいだから、映画監督権限のなかでも特別な快楽らしい。

OscarBenton、Sidney Bechet、Neil Diamond & Crystal Gayle
最後は Laura Fygi の「Don't It Make My Brown Eyes Blue」で。
Today's My Favourite Song
続BARBACOA
- 2011-09-08 Thu 12:42:00
- Others
9月4日のブラジルフェスティバル 2011 最終日は前日と打って変ってラッシュ並の大混雑を見せていた。サンバのリズムが絶えず打ち鳴らされ、多言語が飛び交う。肌の色や体格も様々なひとたちが行き交う国際色豊かなお祭りだ。日本がこれほど多民族国家になっていたとは・・・

Main Stage & Image Poster
食事もする間もなかった前日にバルバッコアチームから「美味しい肉を用意しておきます。」との悪魔の囁きがあった。食事制限中にも関わらず思わずその甘言に乗ってしまい、腹を空かせてノコノコと出掛けたのである。しかし、フェスティバル終了3時間前にも関わらず Sold out。そこへ突然の激しいスコールが襲ってきた。その時の気持ちを表現すれば泣きっ面に蜂、弱り目にたたり目、踏んだり蹴ったりの何れかには間違いない。

a crowd of people & rain shower
会場では簡易プールやカポエイラ・ワークショップ、サンバ教室?など盛り沢山のイベントが行われていた。



ブラジリアンカラーのピアス。そこのスタッフが耳元で「安くするよ。」と囁く。定価1000円が半額に?。暫く振りにダフ屋と交渉の雰囲気を味わった。長居でもそのままピンクと紺で売れそうだ。

禁酒も今日は勝手に解禁日とした。サンバの興奮と強いカイピリーニャで身も心も踊り出したくなってくる。帰宅後、即刻撃沈爆睡。こんな風景と陽気な賑わいとインターナショナルな匂いがサッカースタジアムにも欲しいのだ。
Today's My Favourite Song
真田雅則氏
- 2011-09-07 Wed 18:10:20
- Football
元日本代表で清水エスパルスGKコーチだった真田雅則氏(享年43歳)が6日、急逝された。

今年の7月23日長居スタジアムや8月20日アウトソーシングスタジアム日本平でも多忙そうな真田氏とは簡単な挨拶だけで終わってしまったのが大変心残りだ。
というのも数年前、JFA公認B級指導者ライセンスを函館で受講した際、GKコーチングのインストラクターが真田氏であった。若者に交じってライセンス取得へ自分なりに精一杯頑張ってはみたが、年には勝てず疲労から来る腰痛でしゃがむことすら出来なくなってしまっていた。そんな時、私の身体にまで心優しく気遣って、GKの基本姿勢やセービングの体重移動、クロスの対応などを懇切丁寧に指導してくれた真田氏のおかげで、折れそうだった私の心は何とか持ちこたえることが出来たのだった。真田氏の真摯な振る舞いと優しい笑顔や多少ハスキーな声が印象に強く残る。一度だけでも、酒を酌み交わしながらその時のお礼とサッカー談義をご一緒できれば良かった。ご冥福をお祈りする。
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